アートビジネスの仕組みがよくわかる 小山登美夫「現代アートビジネス」

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小山登美夫さんの「現代アートビジネス」を読みました。

実は最近デザインについて興味が出てきました。

グラフィックデザインなどは雑誌やネットで色々と見かけることができて、なんとなくビジネスとしてどうなっているのか想像できますが、アートとなるといまいち想像することができません。

そんな時本屋さんで見かけたのが本書「現代アートビジネス」でした。

著者の小山さんはギャラリーを経営しており、村上隆さんや奈良美智さんといった今をときめくアーティストを見出した人物だそうです。

基本的にギャラリーというのは絵の展示をし、そこに適当に値段をつけて販売しているのかと思っていました。

ところがそれ程単純なことではなく、アーティストのキャリア、作品の大きさ、市場(オークション)の動向など複合的に計算して値段を決めているのです。

その値段の付け方やどのように作品を世に知らしめるのかがギャラリストの腕の見せ所になるのです。

アートを見出す目と市場を見極める目を持っていなければ作品を売ることができません。

小山さんは他所から入ってくる情報だけでなく自分の足と目を使って作品を選び、アーティストとコミュニケートしているようです。

ここらへんはどんな職業の人にも当てはまるのでしょうが、「自分」というしっかりとした基準を持っているとどんな場面でもぶれが出ずに安定した仕事ができるような気がしました。

そういった意味でアートに関心がない人にも仕事論として本書は役に立つと思いますよ。

もちろんアートに興味がある人、そしてこれからギャラリストやアーティストを目指そうとしている人にとっては入門的教科書になるかもしれません。

お勧めの1冊です。

しかし、海外のアートの市場の大きさにびっくりさせられました。

オークションで平気で1点数十億の値段がついて、実際に頻繁に取引が行われているとは。

これから日本でもアートというものがより一般にも浸透する日がくるのでしょうか。

現代アートビジネス (アスキー新書 61) 現代アートビジネス (アスキー新書 61)
小山 登美夫


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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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