岩波写真文庫の復刻版シリーズをまた購入しました。
以前は「東京ー大都会の顔ー」を買いましたが、今回は「ソヴェト連邦」です。
本書は1952年に刊行された旧ソ連を紹介する写真集です。
中身を見てみると「これはひどい!」という写真のオンパレードです。
思いっきりソ連のプロパガンダのための写真ばかりなので見ていても感動するという気持ちをおこらず白々しい感情ばかりが出てきます。
ソ連という国がどれだけ素晴らしいか、社会主義がどれだけの成果を出しているのかが喧伝され、掲載されている写真も作られたシーンばかりなので寒気すら覚えます。
ソ連が崩壊したという知識を持っている今だからこそ言えることなのかもしれませんが、この本にある写真を見て当時の知識人と言われる人々が何の疑問ももたなかったのか不思議でなりません。
いやむしろこういう本が出版されていたということは、当時の進歩的知識人と岩波書店の恐ろしい陰謀だったのかとも思ってしまいました。
しかし、写真の内容はともあれ、こんな本が当時の日本で普通に売られていたということを知ることができる貴重な資料になると思います。
「素晴らしさ」ではなく「ひどさ」を感じるためにお勧めする本です。




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