矢野直美「北海道 幸せ鉄道旅15路線――鉄子が見つけた、とっておきの車窓・駅・名物」

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講談社+α文庫から発売された矢野直美さんの「北海道 幸せ鉄道旅15路線」を読みました。

北海道 幸せ鉄道旅15路線――鉄子が見つけた、とっておきの車窓・駅・名物 (講談社プラスアルファ文庫)
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本書は著者の矢野さんが平成14年(2002年)から平成17年(2005年)までの間に北海道の全鉄道路線を旅した記録です。
従って現在では廃止されてしまった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線のレポートも含まれています。

著者の矢野直美さんは自ら取材に出かけ、自ら写真を撮り、自ら文章も書くという鉄道フォトライターです。
鉄道についての本ですが、決してハード面ばかりに注目するのではなく、むしろその路線で出会った人々との触れ合いが中心になっている気がします。
従って専門用語が並ぶのではなく、のほほーんと何だか温かい気持ちになって読み進めていくことができる文章になっています。
掲載されている写真も原野を走る鉄道というような鉄道風景写真ももちろんあるのですが、車窓からの風景、列車に乗っている楽しそうな人々の姿、何気ない駅の日常の一コマというようなものが多くなっています。
そこにあるのはやっぱり人の温もりなんですよ。
鉄道は人が動かし、そして人が乗る。
それが矢野さんの写真にはとてもよく現われていると思うのです。

さて、本書で紹介されていた路線で僕が気に入ったのは、深川ー増毛間の留萌線、苫小牧ー様似間の日高本線、五稜郭ー江差間の江差線です。
どれも終着駅が行き止まりとなるローカル線で、観光客ももちろん乗るのですが、それよりもそこで生活している人々が乗っている姿というのが印象に残りました。

北海道は真白な雪景色も深い緑の中も、荒涼とした大地も、青々とした海も、様々な景色が見ることができ、そこに走っている鉄道の力強さと温かさと優しさが本書から伝わってきます。
北海道旅行に行く前にぜひとも読んでほしい1冊です。

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北海道 幸せ鉄道旅15路線――鉄子が見つけた、とっておきの車窓・駅・名物 (講談社プラスアルファ文庫)

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北海道幸せ鉄道旅15路線

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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