とくとみぶろぐ

徳富政樹の育児、旅、写真、ガジェット、スイーツのブログ

銀座の風ギャラリーで開催中の「西田洋一郎作品展ー浄化のアルゴリズム」に行ってきました

スポンサーリンク

銀座にある風ギャラリーで10月6日(月)から18日(土)まで「西田洋一郎」作品展ー浄化のアルゴリズムという展覧会が開催されています。

昨日(6日)、さっそく見に行ってきました。

初日ということで夜はオープニングレセプションパーティーが行われており、ちゃっかり参加してきました。

さて、展示されている絵はアルゴリズムを基にして描かれています。

アルゴリズムとは、コンピュータを使ってある特定の目的を達成するための処理手順(e-Words)であり、解に達するのに最も論理的で簡潔で、必ず解に達することができるものです。

通常人間の思考は様々なところにファジーな要素が入り込み、アルゴリズムとは異なり、回り道をしたり、ショートカットをしたりしてしまい、必ずしも正しい解を導き出せるとは限りません。

これをヒューリスティックと言います。

従ってアルゴリズムは人間の感性から見ると機械的で無機的なものに見えることもあるのですが、それを芸術と言う領域に用いている西田さんの絵画がどのようなものか興味がありました。

実際に会場で見てみると決して冷たさを感じるものではなく、むしろ暖か味と希望に溢れ、見ていてとても楽しくなるような作品ばかりでした。

もちろん描かれているひとつひとつのアイテムは完全に計算しつくされたものなのですが、それをひとつの世界にまとめる時になんらかのファジーな要素も含まれているのかと思ったのですが、実際にお話を伺うとそうでもないようでした。

なぜこの数学的作品に人間味が出てくるのか考えてみると、デジタルなファンタジーがまるで人が寝ている時に見る夢に似ているからではないかと思ったのです。

夢は様々な記憶がひとつになる脳内の電気的活動と考えられますが、この西田さんの描く絵はそこに非常に似ているのです。

「現実の意味」では解釈できない様々なアイテムが同時的に出現することによりファンタージー的世界が構築されているのです。

しかもアイテムは具体性ではなくアルゴリズムにより求められた単純化されたものになることによって、抽象性という曖昧さも加味されて、人のイマジネーションを刺激するものだと思いました。

このような新しい手法によるアートが今後どのような道をたどっていくかわかりませんが、最初の一歩としてぜひ見て、感じて欲しい作品です。

お時間がある時に銀座の風ギャラリーに足を運んで、西田さんの作品をご覧になってはいかがでしょうか。

2008年10月6日(月)~10月18日(土)
13:00-19:00(月ー金)
13:00-17:00(土)
日曜日休み

詳細は風ギャラリーのホームページで確認して下さい。

風ギャラリー

ぜひシェアしてください!
スポンサーリンク