根津の藍染大通りにある長屋が取り壊されるという話を耳にしました。
貸本屋さんがある長屋です。
僕が高校生の時はこの前をよく通っていて、いつかこの貸本屋さんに行ってみようと思っていたのですが、いつの間にやらお店が長期の休みに入ってしまい、そしてついに長屋自体がなくなってしまうというのです。
この通りの中に残る昭和の風景もだんだん少なくなってきてしまうのは寂しいものです。
この長屋は表通りから見るとまだ使えそうにも見えるのですが、住人の方が少しずつ去っていくとどんどん荒れていっていました。
実際、裏側にまわってみると悲しい光景が広がっていました。
2階部分が崩壊しています。
表側はビニールシートをかけているので、ここまでひどい状況になっているとは思いもしませんでした。
ベニヤやトタンがすっかりはげてしまっています。
生活用品のゴミも放置状態です。
夕暮れ時にはこのドアががらがらっと開いて中からひょっこり住人の方が出てきそうなのですが、もうここには誰もいません。
またひとつ昭和の風景が消えてしまいそうなのが、残念でなりません。