JR日暮里駅南口から谷中墓地に入っていくとすぐ左手に天王寺があります。
中学生の頃、早朝この前をよく通っていて、その頃木を見上げてみるとリスが走り回っていた記憶があります。
今でもいるのかどうかはわかりませんが、この日リスを見ることはありませんでした。
門の前には台東区教育委員会により設置された護国山天王寺の案内が出ており、それを見てみると1394年から1437年頃の創建だそうです。
一番古い年代を仮定すると、既に創建から600年以上あるという伝統あるお寺です。
門をくぐって中に入ってみると、最初に目に飛び込んでくるのはこちらの井戸ポンプ。
もちろん現役でちゃんと水が出ていました。
さらに目立った存在なのが天王寺大仏さんです。
正確には銅造釈迦如来坐像と言い、台東区の有形文化財に指定されています。
この大仏さんは境内に入らなくても外の道から見ることができるほど巨大な存在です。
この境内でもうひとつ気になったものはこちらの碑です。
戦時中の空襲被害から子供たちを守るために作られたものなのでしょう。
「学童守護」とプレートが付けられています。
今でもきれいに花が供えられているので、現代の子供たちの安全と健康を願うという意味が込められているのだと思いました。
この境内は広々とした空間で、緑にも囲まれているので静かで落ち着いた気持ちになりたい時にひょっこり訪れてのんびり日向ぼっこをするというのもなかなかいいものですよ。
写真はNikon D40xで撮影したものです。