平成21年(2009年)10月8日、台風18号が紀伊半島に上陸して名松線が走る松阪ー伊勢奥津間が多大な被害にあいました。
しばらくしたら復旧されるだろうと思っていたのですが、JR東海からは悲しいニュースが配信されてしまいました。
名松線の家城ー伊勢奥津間が廃止されバス輸送に転換されるとのことです。
→名松線の今後の輸送計画について(JR東海)
ついこの前の9月に名松線に乗ってきたばかりで、その車窓からの風景が実にみごとで見入ってしまった路線でした。
まさか廃止されてしまうほどの甚大な被害があったなんて・・・
その被害の様子はPDFファイルで配信されています。
→被災状況(JR東海)
これを見ると橋台背面流出、護岸洗掘、盛土流出、土砂流入とかなりひどい状況になっているというのがよくわかります。
これらの部分の復旧作業を行っても、元々乗車率の悪かったこの家城ー伊勢奥津間の採算はとれないと判断したのでしょう。
残念でなりません。
何気なく撮影してきた廃止される区間である伊勢鎌倉ー伊勢竹原間の車窓動画が今となっては廃止直前の貴重な映像となりました。
もうこの風景が名松線から見ることができないのが今でも信じられません。
この車窓風景と同様に家城駅でのタブレット交換も見ることができなくなりました。
それも残念です。
僕が名松線を乗車してきたレポートは以下のものです。
・絶景路線の名松線に乗車する 夏の青春18きっぷの旅第5弾 その15
・歴史的遺産が残る名松線伊勢奥津駅 夏の青春18きっぷの旅第5弾 その16
・名松線の復路でもタブレット交換を確認する 夏の青春18きっぷの旅第5弾 その17
今では松阪ー家城間は復旧しておりますが、その先の線路は近い将来取り払われてしまうことでしょう。
しかし、もしかしたら何かの奇跡が起こって復旧作業が開始されてまた名松線が伊勢奥津駅に乗り入れるという可能性もゼロではないと思います。
本当に小さな可能性でしょうが、そんな期待を持ち続けていたいと思っています。
reis
台風の被害があったとは聞いていましたがそんなにひどかったのですか。
先日、こちらのブログを拝見して伊勢奥津へ行ったときのことを思い出したばかりでしたが、続けて廃止のニュースを知ることになるとは・・・。