プロジェクターが自宅にあるということは、家が広くてきっとお金持ちなんだろうなという漠然としたイメージがありました。しかし、先日エプソンのホームプロジェクター dreamioについてのイベントに参加して、その考え方が完全に間違っていることに気が付きました。今回はそのイベントで勉強してきたことを簡単にお伝えいたします。
プロジェクタの基礎知識:明るさ
やっぱり一番気になるのは明るさですよね。昔プロジェクタ投影された映像を見て「暗いな」と感じたことがある方はきっといると思います。プロジェクタの明るさを表す単位は「lm(ルーメン)」と言いまして、100lm、550lm、2200lm、3000lmでどれだけ明るさが異なるのかを比較したのがこちら。
安価なモバイル用プロジェクターなどでは100lmといった商品も出ていますが、かなり暗いというのがわかるかと思います。3000lmだとはっきりですね。画面が大きくなるほど明るさが必要になってくるそうです。ただ、100lm程度でも20インチくらいの小さなサイズでの投影だったら何とか見られるレベルになるそうですよ。
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プロジェクタの基礎知識:解像度
プロジェクタは映像は荒いというイメージがある方もいることでしょう。実際解像度が低くて映像が荒くなってしまうプロジェクターもあります。WVGA(800×480)、WXGA(1280×768)、Full HD(1920×1080)で比較したものがこちら。
解像度が高くなるにつれて映像がはっきりとして細部まで見て取ることができるようになります。さらに4K(3840×2160)となるとFull HDの映像が霞んでしまうくらいになってしまいます。
プロジェクタの基礎知識:コントラスト
次はコントラストです。コントラストとは画面の一番明るい部分と暗い部分の差を比率で表したものです。コントラストが低い400:1とコントラストが高い35000:1で比較したものがこちら。
コントラストが低いとボヤッとした映像になることがわかると思います。暗い部屋の場合コントラストが高いときれいな映像に見えるそうですよ。
プロジェクタの基礎知識:3LCD方式と単板DLP
プロジェクターの投写方式には3LCD方式と単板DLPがあります。3LCD方式は赤緑青の三色をひとつにまとめて投写して、単板DLPは単色を交互に投写し、ある色を出している時は他の色の成分を捨てているのだそうです。イメージで見るとこんな感じです。
3LCD方式はRGBの3原色がプロジェクタ内部で合成され、単板DLPでは脳内で合成されます。3LCD方式の方が光を効率的に使っているのでよりきれいに色が見えるそうですよ。
何を基準にプロジェクターを選べばいいか
プロジェクターには上記のように様々な観点があるわけですが、解像度はFull HD以上がストレスなく映像を見ることができることでしょう。明るさとコントラストは見る環境によって評価が異なります。暗い環境だったら明るさよりもコントラストの高さを重視して、明るい環境だったらコントラストより明るさを重視するべきなのだそうです。
エプソンのdreamio ラインナップ
エプソンのプロジェクタはdreamioシリーズとして5つの製品がラインナップされてます。
解像度、明るさなどのスペックによって用途とお値段が異なっています。最上位機種のEH-TW8300Wは4K・HDR対応で、さらに映像や音もワイヤレスでの伝送が可能です。EH-TW6700Wは明るい部屋で見るのが最適化された3000lmという明るさです。EH-TW5650は明るさは2500lmとおさえられていますが、無線LAN対応などのホームシアター入門モデルです。EH-TW650は3100lmあるので明るい部屋での視聴に適しています。EB-W05は解像度が低いカンタン&カジュアルなコンパクトモデルです。
エプソン社員の事例
それではエプソンの社員の方が実際に自宅でどのようにプロジェクタを使用しているのか見てみましょう。
・8畳のリビング
広々としたリビングに80インチのスクリーンを天井から下ろします。
その正面にプロジェクタなどを配置します。
プロジェクタは常設で、スクリーンも下ろすだけで気軽に大きな画面でプロジェクタの映像を楽しめそうです。
・狭い部屋でもプロジェクター
ちょっと高いプロジェクタを設置していますね。角度があるので映像が歪んでしまいそうですが、エプソンのプロジェクタは上下・左右のシフト機能があるので、ある程度ならばきちんと補正して投影することができます。
実際にプロジェクタ投影されている様子を見てみた
こちらの寝室を見てみましょう。
2台のプロジェクタが設置されています。同じ映像を投影して、見え方の比較をしてくれました。
左側の映像がEH-TW5650で、右側がEH-TW650です。EH-TW5650の明るさは2500lm、コントラスト比は60000:1、解像度はFull HDです。EH-TW650は明るさは3100lm、コントラスト比15000:1、解像度はFull HDです。写真だと映像の違いが微妙かもしれませんが、部屋を暗くすると左側のEH-TW5650が、部屋を暗くすると右側のEH-TW650の方がきれいに見えた感じでした。やっぱり環境によって明るさとコントラストのどちらを重視するかが異なるのですね。実感できました。
懇親会
イベントの最後は懇親会がありました。ホームプロジェクターについてのイベントだったのでホームパーティーをイメージしています。
ホームパーティーをしながらみんなでプロジェクターで投影された映像を見るというのも面白そうだなと思いました。
EH-TW5650Sをモニター体験
実は今回のイベントはエプソンのプロジェクターをモニターするための事前説明会でもありました。僕はEH-TW5650Sをモニターさせていただきます。EH-TW5650SはEH-TW5650にスクリーンが付属したモデルです。
HDMI端子にAmazon Fire TVを直接つけてコンテンツが見られます。Miracastにも対応しているので、Androidの映像も無線投影できます。色々と遊べそうなので実際に自宅で使ってみるのが楽しみです。
まとめ
今回プロジェクタについての基礎を学ぶことができました。明るければいいのかと思っていたのですが、そうではないということを知ることができました。明るい部屋ならば明るさ(ルーメン)重視で、暗い部屋ならばコントラスト重視ですね。これからプロジェクタを導入してみようかなと思っている方の参考になればと思います。
参考サイト
・dreamio style|製品情報|エプソン
今回モニターさせていただくのはこちらのプロジェクタです。
エプソン 3D対応フルハイビジョンホームシアタープロジェクター(80型モバイルスクリーンセットモデル)dreamio(ドリーミオ) EH-TW5650S | ||||
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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