130円大回り乗車の旅をしてきた

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130円大回り乗車の旅に行ってきました!

大回り乗車とは東京、大阪、福岡、新潟にあるJRの大都市近郊区間内を乗車する時に、どれだけ大回りして乗車したとしても最短区間の料金ですむという運賃計算上の特例を利用したものです。

ただし同じ駅を二度通ってはいけないし、同じ路線を重複して乗ってもいけません。

具体的にどの区間でこれが適用されるかは下記リンクをご覧下さい。

大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例

今回は上野から西日暮里への旅です。

この区間は山手線または京浜東北線で3駅で、運賃は130円です。

時間にして約6分といったところでしょうか。

最短距離で行けばたったの6分なのですが、少し大回りしてJRの各線を乗り継いで行きたいと思います。

今回写真はいつものNikon D40xではなく、コンデジのPanasonic LUMIX DMC-FX2で撮影したものです。

まずは出発駅の上野。

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ここから常磐線に乗って友部へと向かいます。

常磐線の車両はセミクロスシートで、始発駅の上野からだとクロスシート部分に乗ることが出来ます。

隣の日暮里からはたくさんの人が乗車するので、席に座れないことすらあるのです。

そういった意味もあって上野からの出発にしたのですが、それ以上に旅といえば上野から始まるという考え方が強いのです。

これは下町に住んでいる人間だからでしょうか。

それはさて置き、常磐線の車窓は取手まではわりと住宅地が続く郊外といった感じでしたが、そこから先は一気にのどかな田園風景が広がりました。

お昼ごはんにかったおにぎりを食べたりしながら都市部からの脱出風景を眺めていました。

上野から1時間50分程で友部に到着。

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大回り乗車では途中下車はできないので、駅舎を眺めたり駅前散歩をすることはできません。

なのですぐに次の車両へ乗り込みます。

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今度は水戸線に乗って友部から小山へと向かいます。

水戸線の車内はロングシートでした。

このタイプは車窓を楽しむのには向いていないのですが、幸いにして車内はガラガラだったので余裕で外を見ることができました。

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友部に近いところでは田園風景が広がり、駅舎も木造で味のある駅があったのですが、下館をすぎると一気に都市郊外の様相を呈してきます。

2時間以内で東京行けるので、通勤圏内なのでしょう。

小田林ー小山間で交流と直流の切り替えのために車内灯が一瞬消えるのをしっかりと体験してきました。

水戸線は1時間程で小山に到着です。

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昔は東北本線をよく利用していたので小山はかなりなじみのある駅です。

駅構内を歩くと所々にさび付いた線路などが見受けられ、あまり手入れされていない様子が見えますが、東北本線、水戸線、両毛線、そして東北新幹線とたくさんの路線がクロスする重要な駅であります。

小山では両毛線に乗り換えです。

両毛線ホームへ向かうと、いたのはこの車両。

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ドアは開いていないので、窓から車内を見てみるとロングシートでした。

水戸線に引き続きまたロングシートかとがっかりしていたのですが、どうも今度の電車は隣のホームのようです。

写真を見ると行き先表示が「小山」になったままですよね。

ということは次の電車はロングシートでない可能性もあります。

でもあまり期待してしまうと落胆度も高くなるので、あまり期待しないで待っていました。

しかし!

やって来たのはこの車両!

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115系の湘南色!シートはもちろんセミクロスシート!

最近この色の車両をすっかり見ることがなくなってしまったので、かなりテンションがあがりましたよ。

ということで小山を出発です。

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小山の隣は思川。

素敵な駅名です。

小山を出て数分すると車窓は田園になりました。

小山はそんなに大きな町ではないみたいですね。

小山を出てしばらく経つと、岩舟駅に到着です。

この大回り乗車中に一番見たかった駅がこの岩舟なのですよ。

新海誠監督の「秒速5センチメートル」の舞台となった駅です。

車内からは待合室も駅前通りも見ることができました。

でもやっぱり途中下車してじっくり見たかったなあ。

それはまた次の機会にですね。

両毛線の車窓はこんな感じ。

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小山から1時間40分程で前橋に到着。

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本来両毛線は高崎行きなのですが、乗り換えの都合上前橋でいったん下車です。

前橋からは快速アーバンの上野行きに乗車しました。

高崎で乗り換えたら確実にいい席に座れないからね。

でも残念なことに快速アーバンはロングシートでした。

高崎までは車内は空いていたのですが、高崎からは立ち客が一杯になるほどに。

これでは車窓を楽しむというわけにはいきません。

乗客の隙間から見える風景で我慢しました。

前橋から1時間40分程で赤羽着。

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アーバンで上野まで行ってしまうと、同じ駅に2度通ってしまうので、そうすると大回り乗車のルールの適用外になってしまうのです。

そこで乗車路線の重複が起こらないように上野の手前の赤羽でいったん下車したわけです。

赤羽からは京浜東北線に乗り換えです。

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外はもうすっかり暗くなってしまい、睡魔と闘いながらの乗車となりました。

赤羽から10分程で最終目的地の西日暮里に到着。

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改札を出ることになるのですが、ここでひとつ問題が出てきます。

自動改札では切符を受け付けてくれないのです。

130円区間は本来だったら発券時から10分程度で改札を出るはずですが、今回はやたらと時間がかかっています。

そのような切符はチェックの対象となってしまうのですよ。

そこで自動改札を通らずに駅員さんのいる改札を通るのです。

その際「大回り乗車をしてきました」とはっきりと言う必要があります。

ここでまごついたりすると怪しい目で見られますので注意が必要です。

以上、これで今回の上野ー友部ー小山ー前橋ー赤羽ー西日暮里という大回り乗車の終了です。

最短だったら6分とかからないところを6時間20分も電車に乗ってきました。

でも、本当はもっと大回りになる乗り方があるのですよ。

高崎から八高線、相模線、東海道本線、そして千葉方面をぐるっと回ればもっと乗ることができますので、今回のは大回り乗車ではなく中回り乗車と言ってもいいかもしれません。

東京、千葉、茨城、栃木、群馬、埼玉と通って、関東地方の残るひとつの県、神奈川を通っていないという不完全さもあるしね。

でも全部の県を回るような最大規模の大回り乗車をしたら、始発から終電くらいの時間をかける覚悟が必要でしょうね。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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