東京都港湾局専用線の廃線跡をたどった後、月島周辺の散策もしてきました。
月島は東京都中央区にある運河沿いの町です。
今回は町全体を歩いたわけではなく、大通りから一本入った裏通りをぷらぷらと歩いてきました。
するとみごとな長屋風の家がありました。
この一角がこのようなおそらく昭和初期から存在している建物がある地域なようです。
向こう側には近代的高層マンションが建ち、自分がいつの時代にいるのかわからなくなる錯覚を受けました。
しかし、この長屋にはほとんど人は住んでいないようです。
ここから全ての人がいなくなり次第再開発が始まることでしょう。
なんだか寂しい感じがします。
さて、もう少しこの長屋を詳しく見てみましょう。
玄関から二階にかけての全体像です。
さすがに窓は新しいものになっていますが、その他の部分は昔のままです。
写真ではよくわからないでしょうが、「防犯連絡所」の電灯もついているのですよ。
ベランダ部分を拡大します。
畳2畳分くらいのスペースでしょうか。
昔の我が家にも同じような木製のベランダがあったのです。
いや、ベランダというよりも物干し台ですね。
狭いスペースにも機能性抜群の物干し台が全ての家に取り付けられていましたよ。
長屋以外の一戸建てでも古い建物がありました。
こちらは商店だったのかな。
物干し台の前面部分は看板だったような感じです。
1階のガラス戸を開けると間口の広い店内が現れてきそうです。
もしくは畳屋などの職人さんの家だったのかもしれません。
夏には店先に椅子を出して近所の人たちとビールでも飲んでいた様子が目に浮かんできました。
こちらは(たぶん)一般の方の一戸建てです。
天井や窓にはブルーシートが張られていてもはや原型をとどめていません。
特に物干し台部分なんで人がのったら崩れてきてしまいそうです。
この家は近いうちになくなってしまうでしょうね。
先ほど紹介した長屋や旧商店はまだ人が住もうと思えば可能な状態に見えましたが、この家はもう廃墟と言ってもいいかもしれません。
月島には運河もあります。
運河には船宿がいくつかありました。
運河上に建物があり、その周囲にたくさんの船があるのです。
屋形船があるような大きな船宿から、写真のような小さなものまでありました。
また運河上にはこんな船も。
古い砂利運搬船かな。
子供の頃隅田川をポンポン船に引かれていたもののように見えます。
「あしたのジョー」の世界でもあるよね。
こんなような昔ながらの光景が見えていると思いきや、いきなり高層マンションが現れます。
月島を歩いていると本当に時代感覚がわからなくなりますよ。
でもあと数年もしたら昭和的風景はなくなってしまうんだろうな。
今のうちに堪能しておかないと。
今回歩いたのはごくわずかな地域ですが、本当は月島はかなり広いです。
また機会があったらもっとたくさんの路地を周り、もんじゃも食べてこようと思います。
おまけ。
月島の猫。
今回2匹しか発見できなかった・・・
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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