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池上彰 「伝える力」


池上彰さんの「伝える力」を読みました。

池上さんは元NHKアナウンサーで「週刊こどもニュース」などでお馴染みでした。

現在はフリージャナリストとして活動されています。

そんな池上さんがコミュニケーションをテーマとして70のTipsを紹介しています。

元アナウンサーだけあって、言葉でもってどのようにして相手にわかりやすく、正確に伝えるかを丁寧に記述されています。

例えばこういうのがありました。

「深く理解していないと、わかりやすく説明できない」

これは週刊こどもニュースで子供たちと共演したときに感じた教訓です。

大人だったらひとつの単語で説明できることを、子供だとその単語すらわからないので、もっとたくさんの言葉を費やして説明しなければなりません。

そうなると言葉の定義をしっかりと理解できていないと、つっかえてしまうポイントがたくさんでてきてしまいます。

これは子供に限らず不特定多数の人に話をするときにも当てはまるでしょう。

誰もがわかるだろうと思って話を進めてはいけないのです。

この教訓は学校で講義をする僕にとってはとても参考になるところです。

言葉の意味をわかるだろうと思って先に進んでしまうと、もしもそれがわからない人がいたら、その人はさらに先の話を聞いてもわからなくなってしまうので、話を聞くのをやめてしまうかもしれません。

多数の前で話をする時にはできるだけわかりやすい言葉で話をしたいものです。

そして、もうひとつ気になった言葉がありました。

「カタカナ用語は社外の人には使わない」

このエントリーでもカタカナではありませんが、Tipsという単語を使ってしまっています。

もしTipsの意味を知らなければ全く意味が通じません。

文脈から類推することはできるかもしれませんが、そこでいったん理解の速度が緩んでしまいます。

そういうのは本来はいけないことでしょう。

「ヒント」という言葉を使って方がいいのかもしれません(あ、カタカナになっちゃった・・・)。

最近は世の中にカタカナ言葉が氾濫しています。

難しい言葉を使うことで、自分は知識があるのだということを示すことができるのかもしれませんが、それは相手のことを考えていない独りよがりのコミュニケーションなのかもしれませんね。

あ、またコミュニケーションというカタカナ言葉を使っちゃった・・・

というようなためになる言葉が70個も書いてあるので、そのうちのいくつかに読者は反応できることと思います。

人は誰かとコミュニケーションをせずに暮らすということはほぼ不可能なことでしょう。

これを読んで自分のコミュニケーションについて振り返って考えてみるのもいいかもしれませんよ。

伝える力 (PHPビジネス新書 28) 伝える力 (PHPビジネス新書 28)
池上 彰


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