猫がスイッチを押すようになる過程を収録したビデオ

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本当にとくとみが心理学の講師なのか疑いの目で見られるかもしれないので、たまには心理学の話題を出しましょう。

お手や伏せといった芸をする犬はたくさんいます。

しかしそういった芸をする猫はほとんどいません。

そこでネコは本来スイッチを押すという行動をとりませんが、訓練によってスイッチを押すという行動がたくさん出るようにさせてみます。

これはお手に近い行動ですね。

「させてみます」と言っても僕がやるわけでなく、海外でこの訓練の様子を映像で記録していた人がいます。

やり方は単純です。

スイッチを押したらエサをあげるのです。

最初はなかなかスイッチを押さないけど、徐々にスイッチを押す頻度が高まるのがわかります。

このようにある行動をとった直後に報酬(この場合エサ)を与えると、その行動の生起頻度が高まるのです。

これを心理学用語ではオペラント条件付けと言っています。

心理学の実験ではこのビデオでやっていることをもうちょっと複雑にし、行動が生起してから報酬を与える時間を延ばしてみたり、何回その行動をしたら報酬を与えるかを変化させたりしています。

それで行動生起と報酬との効率的な関連性を調べるのです。

これは心理学の中でも学習心理学という分野で研究されていることであり、心理学の基礎中の基礎になっています。

おそらく皆さんがペットの犬に芸を仕込む時はこれに近いことをやっていることと思います。

何か行動を起したらエサをあげる、というように。

ネコに芸をさせるのはなかなか難しいですが、このビデオのように根気強くやれば何かをやってくれるようになるかもしれません。

時間のある方は猫と遊びがてら芸を仕込んでみるのもいいと思いますよ。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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