冬の青森秋田紀行の3日目の朝は鷹ノ巣駅前にあるビジネスホテル八木で迎えました。
素泊まりだったので、前日コンビニで買い込んだおにぎりを朝食にし、まだ人もまばらな鷹ノ巣駅へ。

しかし、この日はこのJR鷹ノ巣駅を利用するのではなく、その隣にある秋田内陸縦貫鉄道の鷹巣駅へと向かいました。

JRが鷹ノ巣駅で、秋田内陸縦貫鉄道は鷹巣駅です。
内陸線の駅舎は新しいものの木造駅舎です。
駅舎内にはストーブがある待合室と切符売場がありました。
切符は自動券売機でも購入でき、そこには昔懐かしい子供用の切符はカバーを開けてボタンを押すタイプのものがありました。

ここで購入した切符は鷹巣から終点の角館まで1620円のものです。
この日は土曜日だったので1日フリーきっぷの「ホリデーフリーきっぷ(土・日・祝日フリー乗車券)」があったけど、途中下車しないで角館まで行ってしまうつもりなので、あえて普通の切符にしました。
列車に乗る前にこの秋田内陸縦貫鉄道について簡単に説明しておくことにしましょう。
この内陸線の前進はかつて国鉄時代には鷹ノ巣ー比立内間の阿仁合線と角館ー松葉間の角館線の2つの路線でした。
しかし比立内ー松葉間は未成線のままで線路が繋がっていませんでした。
それが昭和61年(1986年)に2つの路線が秋田内陸縦貫鉄道に移管され、平成元年(1989年)に比立内ー松葉間が完成し、鷹巣から角館までのひとつの路線となったのです。
1本の路線となったことで利便性が増し、国鉄・JR時代以上の乗客数があったようですが、年々減少して最近の経営は非常に厳しいものがあるようです。
さて、改札口を通り内陸線の乗り場に行くと、切り欠け式ホームに1両編成の列車が待っていました。


6:43、鷹巣発角館行き普通列車に乗車。
鷹巣発の1番列車だからか、乗客は僕を含めて3人のみ。
ディーゼルの重たい音が響く車内はまったりムードに包まれていました。
鷹巣を出るとしばらくは住宅街を進むものの、すぐに車窓は森へと変化していきました。
さすが秋田県の内陸部を走る路線です。
すると木々の向こうの東の空から太陽が上ってくるのが見えました。

列車内から見る日の出は好きなのですが、雪と枯れ木というスパイスが加わり、普段よりさらに美しい日の出に見えました。
雪原の上に野生動物(?)の足跡が見えたり、

オレンジの光に照らされて雪の色が幻想的になったり、

内陸線の車窓は雪景色の様々な表情を見せてくれました。
途中、阿仁合駅で上下線の列車交換のためにしばらく停車。
駅構内には腕木式信号機が残されていました。

このような鉄道遺産を残してくれているのはうれしい限りです。
この内陸線の羽後長戸呂ー八津間の前面展望動画を撮影してきたので御覧下さい。
どれだけ雪深い場所を走る路線なのかわかると思いますよ。
9:21、角館着。

約2時間40分の内陸線の旅が終了です。
今回は雪の景色を見てきましたが、また別の季節だと全く異なる表情を見せてくれる路線だと思います。
今度は緑に包まれる夏にも乗りに行きたいと思っています。
さて、せっかく角館に来たので、乗り換え時間を利用して観光もしてみたいと思います。
その話はまた次回。
冬の青森秋田紀行まとめ
・秋田・大館フリーきっぷで上野駅から寝台特急あけぼのに乗車する 冬の青森秋田紀行 その1
・寝台特急あけぼのへの12時間の乗車はあっという間に過ぎ去っていく 冬の青森秋田紀行 その2
・五能線の車窓から見る美しい岩木山 冬の青森秋田紀行 その3
・そこかしこに懐かしい雰囲気が残る津軽鉄道津軽五所川原駅 冬の青森秋田紀行 その4
・津軽弁のアテンダントさんが乗務する津軽鉄道 冬の青森秋田紀行 その5
・待合室のストーブが温かな津軽鉄道津軽中里駅 冬の青森秋田紀行 その6
・津軽鉄道芦野公園駅の旧駅舎内にある喫茶店「駅舎」 冬の青森秋田紀行 その7
・冬の津軽鉄道名物、ストーブ列車に乗車する 冬の青森秋田紀行 その8
・腕木式信号機の転轍機や貨物車両が構内に残されている津軽鉄道津軽飯詰駅 冬の青森秋田紀行 その9
・太宰治記念館「斜陽館」を見学する 冬の青森秋田紀行 その10
・巨大土偶が出迎えてくれる五能線木造駅 冬の青森秋田紀行 その11
・モダンな建物があちこちにある五能線木造駅周辺を散策する 冬の青森秋田紀行 その12
・五能線鰺ヶ沢駅周辺の漁師町を散策する 冬の青森秋田紀行 その13
・タラコ色の五能線車両と千畳敷付近の車窓動画 冬の青森秋田紀行 その14
・五能線驫木駅は日本海が目の前の秘境駅! 冬の青森秋田紀行 その15
・五能線深浦駅近くの大岩から冬の日本海を望む 冬の青森秋田紀行 その16
・バスケの町、五能線能代駅で途中下車 冬の青森秋田紀行 その17
・雪に包まれた大地を疾走する秋田内陸縦貫鉄道に乗車する 冬の青森秋田紀行 その18←今ここ
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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冬の青森秋田紀行2日目の五能線の旅もいよいよ佳境に入ってきました。
14:44、深浦発東能代行き普通列車に乗車。
これまでは進行方向右側に冬の日本海が見えましたが、今度は同じ右側に雪を抱いた白神山地も海の向こうに見えてきました。

五能線の魅力は日本海だけでなく、この白神山地にもあると思います。
夏には緑に包まれて生命力溢れる白神山地も冬は寒々しい姿をしていますが、これもまた人の手がほとんど入っていない白神山地の特徴でしょう。
大間越駅と岩館駅との間には青森県と秋田県の県境があり、さすがにその間の距離は10.8kmと長くなっていました。
県が変わる瞬間はわからないけど、この県境越えをしているんだという感覚が僕は好きです。
秋田県に入って岩館駅に到着。
ここでしばらくの停車時間があったので駅舎の見学へ。

木造平屋建ての小さな駅舎ですが、ちゃんと駅員さんがいました。
待合室にはやっぱりストーブがあり、温かい雰囲気でした。

この列車で終点の東能代まで行ってもよかったのですが、なんとなく能代の町も気になっていたので途中下車することに。
16:34、能代着。

能代と言えばバスケットボールの強豪校、能代工業がすぐに思い浮かびます。
それにあやかって駅のホームにもバスケットゴールがあります。

リゾートしらかみがこの能代駅に到着するとここでフリースローをして、ゴールしたら記念品がもらえるというサービスもあるくらいです。
今回は普通列車での旅だったので残念ながらフリースローはできませんでしたが、このゴールを見れただけでもよしとしましょう。
駅周辺を散歩した後、17:16、能代発東能代行き普通列車に乗車。

五能線の列車はものすごく本数が多いのですが、この能代ー東能代間はひと駅だけの区間運転が1時間に1本くらいあります。
五能線の旅をする時気ままに途中下車すると後で大変なことになるけど、この能代ー東能代間だけはあまり時間を気にしなくてもよさそうです。
ちなみに、僕が乗った列車は2両編成で、前寄りの1両が女子専用車で、後ろ側が男子専用車になっていました。
能代の高校生は性別によって乗る車両が決まっているようですw
17:21、東能代着。

すっかり日が暮れてしまいました。
この日の宿泊地まであと1本乗ります。
17:41、東能代発弘前行き奥羽本線普通列車に乗車。
この区間には特急かもしかやいなほが走っていて、僕が持っている秋田・大館フリーきっぷは特急の自由席に乗れるのだけれどもちょうどいい接続のものがなかったので鈍行に乗りました。
18:09、鷹ノ巣着。
夕食は生まれて初めての一人回転寿司でした。
宿泊地は鷹ノ巣駅前にあるビジネスホテル八木にしました。
翌朝はまた朝早いので素泊まりプランです。
この日も朝から動きまくってきたので、夜は早くに眠りました。
3日目の話はまた次回。
冬の青森秋田紀行まとめ
・秋田・大館フリーきっぷで上野駅から寝台特急あけぼのに乗車する 冬の青森秋田紀行 その1
・寝台特急あけぼのへの12時間の乗車はあっという間に過ぎ去っていく 冬の青森秋田紀行 その2
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・太宰治記念館「斜陽館」を見学する 冬の青森秋田紀行 その10
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・モダンな建物があちこちにある五能線木造駅周辺を散策する 冬の青森秋田紀行 その12
・五能線鰺ヶ沢駅周辺の漁師町を散策する 冬の青森秋田紀行 その13
・タラコ色の五能線車両と千畳敷付近の車窓動画 冬の青森秋田紀行 その14
・五能線驫木駅は日本海が目の前の秘境駅! 冬の青森秋田紀行 その15
・五能線深浦駅近くの大岩から冬の日本海を望む 冬の青森秋田紀行 その16
・バスケの町、五能線能代駅で途中下車 冬の青森秋田紀行 その17←今ここ
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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冬の青森秋田紀行の2日目は五能線の途中下車の旅になりました。
驫木駅からは路線バスで深浦駅へとやってきて、五能線をさらに東能代方面へと進もうと思いますが、深浦駅でほんのちょっと時間ができたので駅周辺の観光もしておくことにしましょう。
向かった先は駅から歩いてもすぐのところにある大岩です。

日本海にぽっかりとある巨大な岩がそれで、この岩には上ることもできちゃいます。

この細い通路を歩いていくのですが、もし日本海が荒れていたら波がこの通路も飲み込んじゃうんでしょうね。
しかし、そんな場所だからこそ素晴らしい景色が広がっていたりするのです。

大きめの石に打ち寄せては砕ける波。
太平洋側の穏やかな海とは異なる日本海の姿を垣間見ることができました。
海の通路を先に急ぐことにしましょう。
大岩までたどりつくと、岩が穿たれた通路があり、そこをくぐり抜けて行きます。

ここは海水で滑りやすくなっているので注意が必要ですよ。
この穴を抜けたら大岩の上に出て、日本海を真上から見ることができました。

ドーン!

遠くからだと大人しく見えた海も近くまで来るとやっぱり結構激しいものがありました。
しかし!
海をのんびり見ている時間はありません。
次の列車の時間が迫ったきたので深浦駅へとダッシュで戻りました。
五能線の深浦駅は駅員さんが常駐している比較的大きな駅です。

駅周辺には飲食店や商店、そして観光地がたくさんあるので、ここで途中下車しても全く困ることはないでしょう。
14:40、深浦発東能代行きの普通列車に乗り込みました。

キハ40の2両編成で、後ろの車両の乗客は僕のみ。
貸切でしたw
次回は冬の青森秋田紀行2日目のラストレポートとなります。
冬の青森秋田紀行まとめ
・秋田・大館フリーきっぷで上野駅から寝台特急あけぼのに乗車する 冬の青森秋田紀行 その1
・寝台特急あけぼのへの12時間の乗車はあっという間に過ぎ去っていく 冬の青森秋田紀行 その2
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・五能線鰺ヶ沢駅周辺の漁師町を散策する 冬の青森秋田紀行 その13
・タラコ色の五能線車両と千畳敷付近の車窓動画 冬の青森秋田紀行 その14
・五能線驫木駅は日本海が目の前の秘境駅! 冬の青森秋田紀行 その15
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五能線に乗車した最大の目的はとある駅で途中下車することにありました。
その駅とは、驫木駅です。

11:42、驫木駅着。
ホーム上で撮影したこの写真は特に何の変哲もないように見えますが、列車が行ってしまうと、

ホームの目の前が日本海だったのです!
しかも駅舎の雰囲気がまたいい!

最近になって改装されてしまったので昔ながらの駅舎というわけではないけれども、目の前が日本海というこのシチュエーションに簡素な待合室のみの駅舎というのが旅情を誘います。
待合室の中は広々としていて、長いベンチが置かれていました。

駅ノートもあるので、ここを訪れた人の思いがたくさん書き込まれています。

駅舎とホームを動画でも撮影してきたのでご覧下さい。
風の音がひどいのでご注意を。
こんな風に日本海が目の前で寂しい場所にある驫木駅ですが、僕が到着したのは11:42でした。
時刻表を見てみると、

次の列車は深浦行きの15:30!
約4時間後・・・
もちろんそれまでのんびりとこの駅で待っててもいいのですが、今後の予定もあるということで列車以外の交通手段を利用することにします。
それは鯵ヶ沢と深浦を結ぶ弘南バスです。
このバスは五能線とほぼ同じようなルートをたどるので、列車がない時間帯にうまく利用すれば時間の節約ができます。
ただし、五能線の驫木駅前には民家が1軒あるだけでバス停はありません。
駅から徒歩約15分で割と大きな集落があり、その中にバス停があります。

通り沿いにあるのですぐに見つけることはできるでしょう。
しかし、このバスもまた1日の本数がものすごく少ないです。

僕が乗ったのは13:46発の深浦行きのバスでした。
2時間程の驫木滞在でしたが、こんな海のそばにあって周囲にはほとんど何もない駅を訪れる経験はこれまでなかったので時間が経つのを忘れて色々と撮影してきました。
乗ってきた列車が走り去っていくのを見送るのは寂しいものがありましたが、その光景もまた素晴らしいものでしたよ。

バス路線もなかなかの絶景で、バスが嫌いな僕でも車窓を見ていて飽きるということはありませんでした。
14:15頃、深浦駅着。
次回は深浦駅の周辺を紹介したいと思います。
冬の青森秋田紀行まとめ
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