ちょっとでもいいからお昼寝をすると頭がすっきりするということはよく聞くことだと思います。
今回はそのような言葉が正しいのかどうか、ちょっとした睡眠が記憶に対していい影響を持つということを実験的に示した記事を紹介します。
→ Falling asleep on the job can improve your memory, study shows(The Earth Times)
タイトルを日本語にすると「仕事中の睡眠が記憶を改善する実験研究」といったところでしょうか。
それでは簡単にまとめてみます。
【方法】
被験者を2群に分けます。A群:
30語の単語リストを記憶 → 休憩(6分間の睡眠) → 30語の単語リストに関するテストB群:
30語の単語リストを記憶 → 休憩(起きたまま) → 30語の単語リストに関するテスト
この実験により記憶とテストの間に睡眠を入れる効果を測定することができます。
【結果】
睡眠をとったA群の方が起きたままだったB群よりも再生数が多かった。
これは記憶とテストの間にちょっとした眠りを入れたことが記憶に対していい効果があったことを示しています。
たった6分間の睡眠でも効果が出るのですね。
ここから、お昼休みに食事が終わったらほんのちょっとだけ眠ると、午前中の疲れがとれて脳がリフレッシュされるのではないかということが予想できると思います。
お昼休みにすることがないからといって無理に仕事をするのではなく、居眠りが許される環境ならば少しだけ眠ることができたらいいでしょうね。
でも昼寝をするような環境って普通の会社にはないんですよね。
仮眠室があったりしたらベストですが、机の上に突っ伏して寝るのは見た目に美しくありません。
もし仮に仮眠室があっても、つい寝坊してしまう人も出てきて問題視されるかもしれないし。
寝るのがいい効果があるとわかっても、実際に行動に移すことができるかはとても難しい問題です。
長時間の睡眠だけでなく短時間の睡眠でも記憶にいい影響を与えるということを実証したことで、この研究はとても有意義なものだと思います。
英語の原文はこちらからどうぞ。
→ Falling asleep on the job can improve your memory, study shows(The Earth Times)
タイトルに”on the job”と入っているのはビジネス系のサイトに掲載された記事だからで、実際の研究では「仕事中」ということに限定はしていません。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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