今からちょうど1年前(2007年10月15日)、とくとみぐろぐでは以下のような記事を書きました。
この記事はあるサイトで下の画像の回転方向がどのように見えるかで右脳派か左脳派か判断できると書かれていたのを批判したものです。
この画像は目の錯覚で回転方向が変化するもので、決して右脳左脳の判断基準となるものではありません。
時計周りに回っているかと思いきや、ふとした瞬間に反時計周りになったりする純然たる錯視画像なのです。
しかし、人々が最初にこの画像を見た時にどちらの方向に回転して見え、どれだけの人が逆回転も見えるのかとても興味があるところです。
実際にそのデータを公開していたサイトがありましたので、こちらでも紹介したいと思います。
→Casual Fridays: TK-421, why can’t you spin that woman in reverse?(Cognitive Daily)
結果はというと約1600人のデータが集まり、最初に時計周りに見えた人がそのうちの約3分の2、反時計回りが約3分の1でした。
興味深いことに、最初に反時計周りに見えた人と最初に時計周りに見えた人で、逆回転して見える人の割合が違ったのです。
このグラフからおおまかに数字を出してみると、最初反時計周りで見えて、かつ逆回転も見える人が約70%、見えない人が約30%。
最初時計周りで逆回転も見える人が約60%、見えない人が約40%。
細かい数字と統計的検定は公開されていないのではっきりと言うことはできませんが、サンプル数が約1600人ということから、ここには何らかの差があると考えてもいいでしょう。
つまり最初に反時計周りに見えた人の方が逆回転も見える確率が高くなり、最初に見える回転方向が逆回転も見えるかの要因のひとつになるだろうと推測できます。
実際にこのようなデータがあるとこの錯視が起こる原因を考える貴重な手がかりになりそうです。
ちなみに僕は最初時計周りに見えて、逆回転も見ることができました。
このサイトでは、この最初にどちらに見えるかが逆回転も見えるポイントになるということ以外にももうひとつ”Magic Eye”という錯視が見えるかどうかなども説明になるのではないかと考察しています。
興味がある方はぜひ原文にあたってみて下さい。
→Casual Fridays: TK-421, why can’t you spin that woman in reverse?(Cognitive Daily)
さて、あなたは上に掲載した回転する女性が最初どちらの方向に回って見えましたか?
また逆回転もするように見えたでしょうか?
錯視完全図解―脳はなぜだまされるのか? (Newton別冊) (Newton別冊)
北岡 明佳
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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