久々に心理学関連の本の紹介です。
今回は立命館大学の北岡明佳先生の「人はなぜ錯視にだまされるのか?」です。
錯視とは目の錯覚のことで、例えば本来同じ色のものが違う色に見えたりしてしまう現象のことです。
以前紹介した明るさの錯視の図形がまさにこれにあたりますね。
本書では5つの章でそれぞれ違うパターンの錯視図形が紹介されています。
まずは目次から見てみましょう。
Chapter1 動き出す図形
Chapter2 形の錯視
Chapter3 色の錯視
Chapter4 オプアートと錯視
Chapter5 顔の錯視とだまし絵
本書で紹介されている錯視図形は基本的に動くように見えてしまうものです。
もちろん絵なので、本来動いているはずがないのですが、なぜか動いて見えてしまうのです。
例えば有名な蛇が回転して見える図形です。
コチラで見ることができます。
じっと見ていると気持ち悪くなる方もいると思いますので、その時はすぐに見るのを止めてください。
どの蛇でもいいのですが、ひとつの蛇を集中してみてください。
するとその周辺の蛇が回転して見えてくると思います。
回転方向は2種類あって、黒→青→白→黄→黒、という方向性を持っているはずです。
このような図形が様々なパターンで紹介されており、ページをめくるたびに驚きと興奮とそして気持ち悪さが残ります(笑)
それぞれの図形の解説文はついているものの、最低限のことしか記述されないので、読み物というよりも絵本を読んでいる感覚で、リラックスして楽しみながら読める本ですよ。
画集と言ってもいいかな。
不思議な絵を見るのが好きな人や、ちょっと変わったデザインをやってみたいという方にはお勧めの本です。
ただし、お酒を飲んでいる時に見るとものすごく酔いがまわりそうなので中止してください(笑)
北岡先生のホームページもぜひご覧下さい。
人はなぜ錯視にだまされるのか?
北岡明佳
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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