ビブリア古書堂シリーズの最新刊「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~」を読んでみた

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ビブリア古書堂の事件手帖シリーズは大好きで、全7巻は当然のごとく読みました。古書を巡るミステリーってこれまで読んだことがないジャンルだったのでもう夢中でしたね。

主人公のビブリア古書堂の店主である栞子と、そこでアルバイトで働く店員の五浦のなかなか進展しない関係にヤキモキしつつも、1冊の本から展開される不思議な話に毎回ドキドキしていました。

実はそんなビブリア古書堂シリーズの新刊が2018年9月に発売されました。タイトルは「ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~」です。

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副題に見慣れない名前が出ていますね。扉子です。この子は栞子と五浦の間に生まれた子供です。6歳の幼稚園生です。物語は2018年が舞台となっており、第7巻の2011年からは7年が経過しており、その間に扉子も生まれたということですね。

栞子の娘ですのでやはり本好きです。お店にある本も読んじゃうようですね。そんな扉子に栞子が本にまつわる事件をお話するのが本書のストーリーです。これまでのストーリーテラーは五浦でしたが、今回は栞子さんです。

今回登場するのは次の4冊です。

・北原白秋 与田準一編『からたちの花 北原白秋童謡集』新潮文庫

からたちの花がさいたよ新版
北原白秋/与田準一 岩波書店 2015年03月
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・『俺と母さんの思い出の本』

・佐々木丸美『雪の断章』講談社

雪の断章
佐々木丸美 東京創元社 2008年12月
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・内田百閒『王様の背中』樂浪書院

どのエピソードも好きではありますが、個人的には『雪の断章』ですかね。ほんのりとした恋心のようなものがスパイスになって、ちょっぴり甘酸っぱいストーリーにまとまっています。幼稚園生の扉子に話をするにはオブラートに包んだり、細かな描写を避けたりもしますが、読者には全てがわかるように記述されています。扉子と一緒に栞子さんの話を聞いている気分にさせてくれるのが楽しいですよ。

そんなわけで、ビブリア古書堂ファンの皆様、まだまだストーリーは終わっています。ぜひ新キャラクターの扉子と一緒に本の世界を旅してみましょう。

ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~
三上 延 KADOKAWA 2018年09月22日
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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