池袋に路面電車を導入する新たな町づくりについて

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先日、淑徳大学で行われた公開講座「池袋の魅力をプロデュースできるか」に出席してきました。

全3回の講座だったのですが、僕が聴きに行ったのは最終回だけです。

その日のテーマは「大都会池袋のまちの未来を語ろうーLRT(次世代型路面電車システム)池袋マルシェ(青空市場)等への夢」です。

この講座に興味を持ったきっかけは今年いくつかの都市で路面電車に乗ってきたことから、これからの街づくりにおいて路面電車というものが何らかのヒントになるのではないかと思い始めたからです。

ちなみに今年行った路面電車がある都市は、東京、広島、函館、高岡、富山です。

しかし、街づくりのヒントといっても漠然とした考えも出ておらず、たまたま見つけた池袋の路面電車とまちづくりの会のホームページでその具体的提案を見て、強く興味を持ったのです。

この会は池袋という現在では雑然とした町で、しかも渋谷や新宿と比べるといささか地味な町を路面電車を導入することで改革しようとしているところです。

そのグランドビジョンはこちらを参照してください。

東京初のLRT導入とパーク・アンド・ライドによる歩行者優先ゾーンの創出

単純に路面電車を池袋の町に導入するのではなく、現在東口駅前に入ってくる車を制限し、池袋を通過する車は別の道路を整備してそちらを利用させ、池袋に来る買い物客などはちょっと離れた場所に作られる駐車場を利用してもらいます。

そこから新たに作られるLRTと言われる路面電車を利用して駅前にあるデパートなどに来てもらうというパークアンドライドという方式を目指しています。

自動車が入ってこなくなった駅前は歩行者とLRTが優先となるトランジットモールというものを作り、地域の店舗に多くの人々が訪れやすい環境も作ります。

そしてこのLRTは始発と終点がある一方向の路線ではなく環状線化することで池袋の町をたくさんの人々が回遊できるようにするというのがこの計画の大まかなところです。

さて、この公開講座ではこのような計画の全体像について解説され、さらに世界の都市での路面電車新規導入の流れについての話も出てきました。

日本のたくさんの都市で廃止された路面電車は、実は今世界の各都市で復活している場所が多数あるのです。

路面電車は自動車の渋滞を招く元凶で、交通政策という観点からは全く時代遅れではないかと思うでしょうが、実は安全で環境に優しく、時間に正確な専用軌道とすることで自分で自動車を運転するよりもはるかに快適で便利になるということで、自動車利用者が減り、路面電車に乗る人が増えるというのです。

ヨーロッパのある都市では自動車の普及により、たんなる車の通過地点となってしまい完全に廃れてしまった町が、車の通行・進入を制限し、路面電車を導入することで、歩行者がいなかった通りにたくさんの人々が帰ってきて町が息を吹き返したところもあるそうです。

つまり自動車中心の町づくりではなく、歩行者中心の町づくりをすることによって町が活性化されると考えられるのです。

そのシンボルとして路面電車というものがあるのだというのが、欧米での新しい町づくりの考え方なのです。

このような話を聞いて大いに納得し、今の車だらけの町からもっと歩行者を中心とした考え方にもっていかないことには、ただただひどい町が形成されていくだけだと思いました。

池袋の新たな街づくりはまだまだ始まったばかりですが、これからのこの流れは注目すべきところだと思います。

興味がある方は下記リンクをぜひご覧になってください。

これからの新しい池袋に大きな期待を持つことができるはずです。

池袋の路面電車とまちづくりの会

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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