3月12日。
この日開催された大井川鐵道SLフェスタのメインイベントは新金谷から10:38に出発するSL急行列車です。
今回はこの車内をじっくりと紹介しようと思います。
大井川鉄道のSLが牽引する客車はかつて国鉄時代に使われていた旧型客車です。
「旧型」と言っている通り、中はむちゃくちゃレトロです。
網棚が文字通り網で作られているのですよ。
座席の手すりは木製で、シートと背もたれの布は青色となっており、やはり古さを感じさせます。
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ボックスシートには灰皿もついています。
以前は列車内でタバコを吸うのも問題なかったのですね。
僕は昭和48年生まれですが、記憶に残っているところだろ禁煙車と喫煙車は分かれていたと思います。
床に目を落としてみると、こちらも木ですね。
座席の背もたれはほぼ直角です。
昔はこのような車両で長距離の移動をしていたのでしょうね。
正直乗り心地はよくないけど、レトロな気分が味わえるのは楽しいですよ。
銀河鉄道999のような感じでもありますよね。
次はトイレを紹介します。
停車中の使用は禁止というのは、昔は実は垂れ流し式だったのですよね。
今はタンク式になっているのでご安心ください。
トイレの前には洗面所があります。
水を出すのはボタン式です。
昔はお湯も出すことができたというのには驚きです。
この洗面所には大きな鏡もあるので自撮りし放題ですよ。
次はドアです。
ドアは手動式です。
フックを外せば開いちゃいますね(勝手に開けちゃダメですよ)。
座席に座って外を眺めるのもいいけど、このドアの部分から眺めるのもなかなか楽しかったです。
次は連結器です。
幌の部分がところどころ破れていて外光が入ってきているのがわかると思います。
次は車窓の紹介です。
大井川鉄道はその名の通り大井川のすぐ近くを走る路線です。
ほとんどの区間で大井川の雄大な流れを眺めることができます。
大きな橋だけでなく、吊橋にも要注目です。
また、静岡県らしく、茶畑も沿線に広がっています。
カーブではもうもうと立ち込める煙と茶畑や大井川を合わせた風景も眺めることができます。
僕が乗車した列車はSLの重連だったので、煙の量も2倍です。
この煙を眺めるだけでも楽しいですよ。
10:38に新金谷駅を出発したSL急行列車は、11:52に終点の千頭駅に到着。
今回お世話になったのはこちらの18Bの席でした。
ところで、列車に乗っていると、今回乗車した客車がSLの重連に牽引されていたというのがよくわからないのですよね。
新金谷駅でも重連らしい写真は撮れなかったし。
でも、千頭駅では撮影する時間もスペースもたっぷりありましたので、次回はSLの重連写真を紹介します。
続く。
大井川鉄道SL三昧の旅
・211系や貨物列車とバンバンすれ違う静岡駅から金谷駅までの東海道本線の前面展望 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その1
・かつて南海で活躍した21000系に乗車して金谷駅から新金谷駅へ 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その2
・新金谷駅で大井川鐵道SLフェスタの重連SLを撮影してみた 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その3
・大井川鉄道のSL重連列車に乗車 レトロな旧型客車ないと煙モクモクな車窓風景をたっぷり紹介 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その4←今ここ
・千頭駅で大井川鐵道SLフェスタでのSLの重連をたっぷり撮影してみた 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その5
・千頭駅前にある丹味でとろろそばを食べてみた この美味しさはオススメ! 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その6
・大井川に架かる鉄橋を渡る煙モクモクなSLの勇姿を撮影してみた 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その7
・大井川鐵道SLフェスタで千頭駅でのSL3台並びの撮影会に参加してみた 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その8
・田野口駅の素敵な木造駅舎と駅近くでのSL撮影 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その9
・電気機関車が牽引する臨時の普通列車に乗車して大井川鉄道の旅が終わる 『大井川鉄道SL三昧の旅』 その10(最終回)
写真はNikon D610+Nikon AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G EDで撮影しました。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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