自宅で映像コンテンツを視聴するには、テレビ、スマートフォン、タブレットなどが挙げられると思います。最近ではAmazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、dTVなどの様々なコンテンツプロバイダーがあるので、どんな端末でも映画やドラマを見ることができるようになっています。テレビならば家族と一緒に、スマートフォンやタブレットならば個人的な視聴に用いていることでしょう。ところが、家庭内でももうひとつ新たな視聴手段があるのですよ。それがプロジェクターです。プロジェクターと言えば会社や学校などの大きな部屋で大人数に対してプレゼンなどをする際に用いられるものというイメージがあるかもしれません。でも、実は一般家庭でも十分過ぎるほどの実用性があるものに進化しています。今回はそんなプロジェクターについてのお話です。BenQの短焦点プロジェクター HT3550を自宅で使用してみましたので、プロジェクターがあることでどれだけ映像視聴が変化したのかレポートしたいと思います。
BenQ 短焦点プロジェクター HT3550の特徴
・HT3550の外観
まず外見から確認していきます。
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プロジェクターは無骨なイメージがありましたが、実際に製品を見てみると、すごく柔らかな印象なのですよね。家の中に置かれていても違和感がないデザインです。むしろ、電化製品には見えないようなおしゃれ感がありますね。例えばシックな雰囲気の部屋にも、無機質な部屋にも、おもちゃがたくさんあるような子ども部屋にも合いそうな感じです。
本体上部には次の3つのダイヤルが隠れています。
フォーカス、ズーム、レンズシフトです。
また、同じ本体上部には電源、メニューなどのボタンもあります。
リモコンは付属していますが、それを用いずに手動で映像の調整が可能となっています。
最後に本体背面を見てみましょう。映像や音声の入出力端子が並んでいます。
入力としてはHDMIが2つ、USBメモリーなどを挿入できるUSB Type Aが1つあります。また、音声出力端子もひとつ備えています。
・HT3550のスペック
次にスペックを見てみましょう。
ディスプレイ
プロジェクションシステム | DLP方式 |
ネイティブ解像度 | 4K UHD (3840 x 2160) |
解像度サポート | VGA (640 x 480) ~4K UHD (3840 x 2160) |
明るさ (ANSI lumens) | 2000ルーメン |
コントラスト比 (FOFO) | 30000:1 |
ディスプレイカラー | 30 ビッド(10億7000万色) |
ネイティブアスペクト比 | ネイティブ16:9 (6 種類アスペクト対応) |
光源 | ランプ |
光源のワット数 | 245W |
光源の寿命 | 350W 最大約4,000時間(標準)/最大約10,000時間(エコノミー) 最大約15,000時間(スマートエコ)
*時間は目安であり、保証するものではありません |
光学
スローレシオ | 1.13 – 1.47 (100型 @ 2.5 m) |
ズーム比率 | 1.3倍 |
レンズシフト | +10% |
キーストーン調整 | 縦自動台形補正 |
プロジェクションオフセット | 100% |
クリアーな投影サイズ (対角) | 40型~200型 |
イメージサイズ | 30型~200型 |
水平周波数 | 15K-135KHz |
垂直走査速度 | 23-120Hz |
映像
カラーホイールセグメント | 6セグメント(RGBRGB) |
カラーホイールスピード | 2D: 96Hz, 100Hz, 120Hz
3D: 120Hz |
DCI-P3 カラースペース | 95% |
音声
スピーカー | チャンバー スピーカー 5W x 2 |
大きさ
大きさ(W x H x D)(mm) | 380 x 127 x 263 |
重さ(Kg/ lbs ) | 約4.2kg |
プロジェクターのスペックって素人にはなかなか判別がつきませんよね。僕も正直よくわかりません。しかし、この中でも注目すべきポイントは5点あると思います。
1点目は解像度です。プロジェクターはそこまで解像度がないというイメージがありましたが、このHT3550は4K HDRに対応しています。4Kですよ!3840 x 2160という画面の広さですね。段々と4K対応製品は増えてきていますが、まだまだ一般に浸透しているとは言えないでしょう。それがプロジェクターの大画面で対応しているというのですから驚きです。一体どんな映像が見られるかすごく楽しみですね。
2点目は明るさです。HT3550は2000ルーメンあります。例えば自宅のリビングだと部屋を真っ暗にして視聴するというわけではないと思います。ある程度の明るさがあったとしても映像をはっきり楽しむことができるのが2000ルーメンだそうです。
3点目は30000:1というコントラスト比です。コントラスト比とは映像の明るい部分と暗い部分の差を表す数値です。この対比が大きいと明暗差がより出る、つまりくっきりとした映像が楽しめるということですね。30000:1という数値はかなり高い値だそうです。
4点目がDCI-P3カラースペースです。HT3550は95%という数値になっており、映画などを見る際に最高レベルの画像精度となるそうです。つまり色表現がしっかりとしているということですね。
最後の5点目が大きさです。380 x 127 x 263mmというコンパクトサイズで、重さも約4.2kgと軽いです。自宅が広々としていれば大きくても問題はないでしょうが、ほとんどの家庭はプロジェクターの設置スペースに悩むことでしょう。このHT3550はその点をしっかりと解消してくれますね。
HT3550を寝室に設置してみた
さて、長々と外観やスペックについてのお話をしていきましたが、ようやく設置についてです。HT3550は小さいとはいいつつも、実際に家庭内に設置するとなるとそれなりの場所が必要です。また、どこに映像を投影するのかも大きなポイントになってきます。我が家にはプロジェクター投影専用のスクリーンンはありません。そこで、広々とした壁に投影することにしました。でもそれだけ広い壁面も我が家にはないのですよね。小さな子供がいるので壁にシールがいっぱい貼ってあるもので。。。で、最終的にここだと思った場所が寝室です。ベッドで寝転がりながら映像を楽しんじゃおうという作戦ですこんな感じで設置してみました。
投影された映像を見てみると歪みがない四角形だったので、レンズシフトで調整する必要はなしでした。
プロジェクターと壁面の距離は2mちょっとです。これだとおおよそ80インチの画面サイズになるそうです。
この寝室には南と西側に窓があります。南側にはシャッターがあり、西側にはありません。日中の投影の場合、両方共カーテンを閉めるだけでも十分な感じではありましたが、一応南側のシャッターは閉めています。西側にもシャッターがあればベストだったのですけどね。部屋は完全に暗くはなくても、2000ルーメンの明るさが実力を発揮してくれました。
4K動画コンテンツを投影してみた
さあ、設置が完了したところで実際に映像コンテンツを見てみましょう。4Kの解像度を誇るHT3550ですので、やっぱり4K映像を見てみたいものです。僕はAmazonのFire TVの4K HDR対応モデルを持っていますので、これをHT3550に繋げてみました。
HDMI端子にさしこむだけですね。では実際に作品を見てみましょう。最近お気に入りの「スニーキー・ピート」というドラマを再生してみます。再生を始めた時の画質はHDです。
しばらくするとHD 1080pに変わります。
さらにもうしばらく待つといよいよUltra HDになりました。
この状態が3840×2160の4Kですね。だんだんと解像度が上がっていくわけですが、その変化は明らかです。人物の肌の描写や目の輝きがまるで違うのですよ。4Kになると実際に目の前に人がいる以上によりはっきりくっきり生き生きと動き出します。しかもTV、PC、スマートフォン、タブレットとは比べ物にならないほどの大画面なのですから、その迫力は圧倒的です。まるで小さな映画館なのですよ。しかも自宅ですので周囲の人に気を使う必要は全くありません。ここは寝室ですので、横になって見ることもできちゃいます。
ほんと最高ですね。一度HT3550で壁面に映像を投影したら、その他の機器で同じものを見る気がしなくなっちゃいます。何度も言っちゃいますが、これ、すごいですよ。
子供も大喜び!
我が家には1歳8ヶ月になる子供がいます。テレビやスマホで映像コンテンツを自発的に見るようになりました。そんな子供にもHT3550の映像を見せてみました。
もう大興奮です(笑)普段は何でもない壁面なのにいったいどこから映像が出てきているのかすごく不思議がっていましたね。しかもこの大画面ですので、壁をぺしぺしやって楽しんでいました。
子供が見ているのは4Kコンテンツではない機関車トーマスの映画版です。
スマートフォン内の写真や動画も投影可
スマートフォンのメモリーに保存されている写真や動画もコネクターとHDMIケーブルを用いればプロジェクター投影できます。
自宅でパーティーをやったり、親戚で集まったりする時に、各自が持ち寄った端末の写真や動画を見せ合うなんてことも楽しそうですね。HT3550で投影すれば、みんなでわいわいやりながら楽しめそうです。
まとめ
HT3550が我が家にやって来てからというもの、海外ドラマを見るのが楽しくて仕方ありません。同じコンテンツでもテレビやスマホで見るのに比べて圧倒的に美しい映像なので没入感が出てきます。本体は軽いので、設置の際に苦労することもほとんどありません。我が家のように一度どこに置くと決まってしまえば、後は同じ作業の繰り返しです。もちろん常設できるスペースがあればそれに越したことはないですけどね。HT3550が気になった気になった方はぜひこちらからチェックしてくださいね。
enQ DLP 4K(UHD) ホームシネマプロジェクター HT3550 | ベンキュージャパン
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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