コンテンツ重視のモノ語りづくり社会へ! 奥野卓司「ジャパンクールと情報革命」

スポンサーリンク

奥野卓司さんの「ジャパンクールと情報革命」を読みました。

本書では日本のこれまでのモノづくりという姿勢からモノ語りづくりというものにシフトした方がいいということが論じられています。

まずは目次を見てみましょう。

第1章 日本は「モノづくり」大国か?
第2章 「涼宮ハルヒ」の教えたこと
第3章 工業社会の後に「情報社会」が来るという嘘
第4章 「モノづくり社会」から「モノ語りづくり社会」へ
第5章 東アジアの「モノ語りづくり」産業
第6章 農耕社会・日本が情報社会に生きる道
第7章 情報社会のユーザーの姿を探る法

「モノづくり社会」とはこれまで日本の産業を支え続けてきた電子機器や自動車などの生産を指し、バブル崩壊以降それが限界に来ていると筆者は考え、では日本はどうすればいいのかということで導き出されたのが「モノ語りづくり社会」です。

「モノ語りづくり社会」とはこれまでのハード生産ではなくソフト生産を中心とする社会であり、またソフトであるコンテンツを媒介として人々が集まるコミュニティーもそこに当てはまると考えています。

そしてコンテンツは世界でも認められているマンガ、アニメだけでなく、そこからは派生する2次創作物も含まれるようです。

YouTubeやニコニコ動画の隆盛からもわかるようにこの2次創作物というものがインターネット上に占める割合が高いのはもうご存知だと思います。

しかもそのクオリティーの高さから言語を超えて世界中に広がり、元ネタである1次創作物の認知度が飛躍的に上がっているのです。

これらのことをとてもわかりやすく本書では解説しているのですが、いかんせんこれまでネット上のあちこちで議論されてきたことばかりなので特に目新しい主張はありません。

強いて言えば農耕社会から工業社会、そして情報社会という流れは真実ではないということが語られるくらいでしょうか。

しかし、とにかくわかりやすく論が展開されるので、あまりアニメや漫画に詳しくない人でも、筆者の考え方は理解しやすいものと思われます。

従って、これからの日本の産業構造について憂いがある方は読んでおいて損はない本だと思いますよ。

欧米が進める情報社会とは異なり、日本の歴史に依拠した情報社会を目指すというのは大いに賛成できる主張です。

ジャパンクールと情報革命 (アスキー新書 81)
奥野卓司
404867286X

スポンサーリンク
とくとみぶろぐ内関連記事

この記事が気に入ったら「いいね !」 しよう
最新記事をお届けします!

Twitter で
この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
記事内容や写真使用に関するお問い合せ、記事広告の作成、広告掲載、取材依頼のご相談などは下記リンクからお願いします。イベント取材、旅レポート、製品レビューなどの依頼は大歓迎です。
お問い合わせメールフォーム

詳細なプロフィールはこちらから。
プロフィール
トップページ旅の全記録フォトウォーク登山の全記録