雑誌「荷風!」の新刊、2008年12月号が発売されました。
特集は「浅草・両国~隅田川両岸二町を歩く」です。
両方の町も以前に比べると活気がなくなってしまった印象を受けています。
この「荷風!」にも昔の写真が多数掲載されているのですが、それを見ると浅草には今の新宿や渋谷よりもたくさんの人手があることが伺えました。
しかし、近年の浅草は外国人観光客の増加による以前に比べるとたくさんの人が訪れるようになったようで、かなりの賑わいになっているようです。
確かに平日に浅草に行っても人の流れが途切れることがないような気がしています。
浅草が注目され、たくさんの人が来るのは何だかうれしい気分になるものです。
さて、本書ではかつてのシンボルである浅草十二階、陵雲閣の歴史、六区にたくさんあった映画館や演芸場、銘酒屋街などが写真付きで詳述されています。
浅草は決して健全な町ではなかったのでしょうが、一体どこから人が集まってくるのか不思議なくらい活気に溢れた場所だったようです。
表面の歴史だけでなく、あまり人に知られていない裏面を垣間見ることができる内容になっていると思います。
浅草近辺、隅田川が登場する昭和の映画の紹介もあるので、本書を読み、その映画を見てから浅草の街歩きをすると、これまでと違った浅草が見えてくるのかもしれません。
かつて両国は千葉方面へ向かう列車のターミナル駅でした。
江戸時代から江戸と上総の国の間の玄関口となり発展した町だったのですが、自分の持っているこれまでの知識ではちょっと落ち目という印象がありました。
しかし実際に両国を訪れてみると、国技館、江戸東京博物館、ちゃんこ屋さんを始めとする飲食店が多数あり、たくさんの人で賑わっている町なのですよ。
そういう町の歴史、とくに関東大震災の頃のことはやはり東京人としては知っておくべきことでしょう。
今度両国に行ったら回向院には必ず行ってみようと思います。
浅草、両国の過去と現在について学ぶことができる本書はかなりお勧めの1冊です!
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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