榎本博明「記憶はウソをつく」

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久々に心理学関係の本をご紹介。

記憶はウソをつく (祥伝社新書 177)
記憶はウソをつく (祥伝社新書 177)

榎本博明さんの「記憶はウソをつく」です。
記憶力に自信があるという方は結構いると思うのですが、実は人間の記憶というものは実に頼りがないということをわかりやすく解説されていました。
冤罪や事件の目撃証言という犯罪と絡めることによって一般の人にも身近な事例が示されており、読みやすい内容になっていると思います。
まずは目次を見てみましょう。

序章 記憶の不思議
第1章 偽の記憶は簡単に植えつけられる
第2章 記憶は無意識のうちに書き換えられてしまう
第3章 記憶はどこまで再生できるのか
第4章 記憶はどこまで嘘をつくのか

人は自分では経験したことでないことでもあたかも自分自身の経験かのように思ってしまうことなんてほとんどないと思われますが、実はそのようなことは人工的に簡単にできてしまうのです。
実際には起こっていない5歳の頃のショッピングモールで迷子になるということ25%~30%の人が事実だと思い込んでしまったそうです。
その手法は本書にまかせますが、それだけの割合でこんなことが起こってしまうとは驚きです。
これが基で裁判が起こってしまったらなんて考えると実に恐ろしいことだと思います。

また、自分が見たものは事実であり、しっかりと記憶できているのだと思ってしまうことも危険であり、ストレスがかかる状況、尋問のされ方、事後情報、共同想起などの要因が加わると、簡単に記憶が歪んでしまいます。
「犯人」を見たと証言したとしても、実はまったく無関係の人を「犯人」だと思い込んだり、凶器に注目してしまうと周囲の状況が全く見えなくなってしまったりするそうです。
目撃証言が有力な証拠となるケースは心理学の観点から見ると、大きな危険を孕んでいるのがよくわかります。

タイトル通り「記憶はウソをつく」という知識がないと、記憶にあまりにも大きなウェイトを置いてしまうという錯誤が生まれてしまう可能性があります。
そういった誤りを避けるためにもぜひ本書は読んでいただきたいものだと思います。
心理学の専門用語にはしっかり解説をつけているので、一般の方にもわかりやすくなっていますよ。

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記憶はウソをつく (祥伝社新書 177)

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記憶はウソをつく

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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