5月9日。
朝の9時に諏訪大社の下社へとやってきました。
この日は4月の山出し、前日の里曳きに続いて、柱を建てる建御柱が行われるのです。
春宮四の建御柱の現場に到着すると既にたくさんの氏子が集まっていました。
前日木落としが行われた崖に座ってみることにしました。
実はこの前の日に春宮一の建御柱で悲しい事故が起こってしまいました。
その悲劇を繰り返さないために入念なチェックが行われていました。
そして建御柱の無事終了を祈る儀式が始まります。
いよいよ建御柱の開始です。
柱への乗り手は全員安全帯と命綱の2重の安全対策を施して絶対に落ちないようにしていました。
木遣りの声も高らかに、
少しづつ柱は垂直に建てられていきます。
様々な人の力で、
たくさんの人の想いを乗せ、
柱はついに垂直状態に。
入念なる固定作業を終えて、ついに建御柱が完了です!
4月に行われた山出しから1ヶ月。
長い長い春宮四の御柱祭は終了です。
ただ、この後春宮二と春宮三の建御柱が残っているので、それが終わらないと下社の御柱祭は終わりません。
柱が4本建って初めて式年造営御柱大祭が終了となるのです。
しかし、帰京の時間の都合上僕は下社を離れることにしました。
諏訪の人々の御柱祭への熱い想いを直に感じ、その中に自分でも入り込んでみて、改めて御柱祭の歴史と伝統の重みを実感することができました。
理屈ではない魂がこの御柱にかける人々の中に熱く熱く宿っており、それがまたこれからの人々に受け継がれていくであろうと確信させられました。
次の御柱祭は平成28年度(2016年度)です。
その時はまた参加させていただきたく思っております。
次回は、今回の里曳きで見かけた御柱以外の光景をレポートします。
御柱祭里曳き体験記まとめ
・注連掛からの木落しで里曳きが始まる 御柱祭里曳き体験記 その1
・春の暖かな空気の中、下社春宮四の里曳きは進む 御柱祭里曳き体験記 その2
・諏訪大社下社の建御柱地点への木落しが完了する 御柱祭里曳き体験記 その3
・下社春宮四の建御柱が無事に完了する 御柱祭里曳き体験記 その4←今ここ
・御柱祭当日は諏訪の町全体がお祭り騒ぎだった 御柱祭里曳き体験記 その5
・万治の石仏にお参りしてきた 御柱祭里曳き体験記 その6
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
似たテーマの記事はこちら
この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
記事内容や写真使用に関するお問い合せ、記事広告の作成、広告掲載、取材依頼のご相談などは下記リンクからお願いします。イベント取材、旅レポート、製品レビューなどの依頼は大歓迎です。
→お問い合わせメールフォーム
詳細なプロフィールはこちらから。
→プロフィール