人生には様々な悩みがつきもので、ひとつ解決してもまた次の悩みがやってくるものです。
自分で解決できない悩みが出てきたら、人に相談したり、カウンセラーに話を聞いてもらったりということもできますが、歴史上の人物の話を聞いてみるというのはいかがでしょうか。
そんなことができるのが、齋藤孝さんの「人間関係力~困った時の33のヒント~」です。
本章で登場してくるのは、例えば宮本武蔵、夏目漱石、モーツァルト、坂口安吾、釈迦など洋の東西を問わず合計33人になります。
「女性にモテるにはどうしたらいいか」「部下からいいアイデアが上がって来ない」「子どもをどう教育すればいいか」というような33の悩みについて、その33人だったらどのように答えるかを著者の齋藤孝さんがシミュレートしているのです。
33人は皆素晴らしい方ばかりなので、残した著作や発言、パフォーマンスは常人からはかけ離れたものばかりです。
それを凡人である我々に適用するのはとても無理があるところではありますが、皆の言葉は参考になるところではあります。
どんな時でも上機嫌でいるようにしたモーツァルト、自分を徹底的に反面教師として子供である勝海舟を育てた勝小吉、プライベートに仕事を一切持ち込まなかった渥美清など、その真似をしようにもかなり難しいものばかりです。
33の悩みは彼らの言葉を聴いても全く解決するものではないのですが、子供の頃に読んだ偉人達の伝記だと思って読むと、非常にすんなりと理解することができます。
まあ理解することと実践することは全く別物なのですが、彼らの考え方を参考にすることはできると思いますよ。
様々な考え方に触れることができる本書は、問題解決のための本ではなく、プチ伝記集として考えるといいと思いました。
学生さんというよりも、社会人の方にお勧めです。




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