成毛眞さんの「本は10冊同時に読め!」を読みました。
久々に不愉快な気持ちにさせてくれる本に出会いましたよ。
著者は1冊を集中的に読むのではなく、複数の本をシチュエーションに応じて読めばよいということを説いています。
本の内容は1分野に特化するのではなく様々な分野を読むべきだということも言っています。
この本で価値のある内容はこの2点だけでしょう。
あとは筆者の人を見下したような文章表現とあたかも職業差別観でも持っているのだろうかと疑いたくなるような不愉快な記述のオンパレードです。
例えばこういう表現が「はじめに」でいきなり出てきます。
たとえば「趣味は読書。最近読んだ本はハリポタ、セカチュー」という人は、救いようのない低俗な人である。」
この類の表現が2ページに1回は出てくるので、こういう低俗な表現が嫌いな人は読むべきではないでしょう。
また、こういう表現もありました。
実際、私が月に50冊読む中で、最後まで読み通すのは10冊にも満たない。資料性の高い本はもくじと気になった項目を2、3ページ読んでおしまい。文章が下手な本は、すぐに読むのをやめてしまう。
途中で読むのをやめても罪悪感を抱く必要はない。
これは著者の言う通りです。
僕も「本は10冊同時に読め!」は途中で読むのをやめました。
それでもがんばって100ページ近くまで読んだ自分を褒めたいと思います。
怖いもの見たさで読んでみるのはいいかもしれない1冊です。
![]() |
本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1) 成毛 眞 by G-Tools |