最近えい出版社の「えい文庫」に注目しています。
えい文庫は写真、旅、大人が楽しめる趣味などについての本が多数収録されており、そのほとんどが写真中心で構成されているのでビジュアル面でもとても楽しめるものです。
以前そのえい文庫から原康さんの「小さな旅の写真ノート」を紹介しましたが、また原さんの作品を購入しました。
今度のタイトルは「お散歩写真のススメ」です。
出版順序では「お散歩写真のススメ」が先になり、ここでお散歩の極意が初めて語られることになります。
まずは目次を見てみましょう。
第1章 お散歩写真事始め
第2章 猫町歩き
第3章 さらにお散歩 雨の日も夜も。
第4章 川から海へブラリお散歩
第5章 お散歩写真の終わり方
オマケ ぼくのお散歩カメラ紹介
第1章ではお散歩写真がどれだけ楽しいのか熱く語られており、とくに路地裏はおもちゃ箱であると筆者は言っています。
これは大いに共感できるところで、美しく整然とした町並みではなく、雑然としたあちこちに面白いものがたくさんあるのです。
さらに筆者は坂道と商店街にも注目しており、特にお蕎麦屋さんがお気に入りのようです。
散歩の度にお蕎麦屋さんに入り、そこで他愛もない話をしながら情報収集をしているということでした。
地元の人たちと触れ合うことでさらにお散歩が楽しくなるのでしょうね。
第2章以降は、猫、雨、夜、川というようにテーマを絞ってきます。
雨の日や夜はつい写真を撮るのを敬遠してしまいがちだったのですが、今後はもっと積極的に雨の日も外に出てみようと思わせる写真が掲載されていました。
水溜り、雨粒は光の加減により多様な表情を見せており、条件が悪くても、ぶれてしまっても、ピントがあっても気にしない。
そこに魅力と味わいが出てくるのです。
本書に掲載されている写真は主に東京で撮影されたもので、僕が生まれ育った地域のものも多数掲載されておりとても親近感があるものでした。
原さんの魅力たっぷりの文章と写真を見て、僕もこれからお散歩写真をもっとたくさん撮ってこようと思っています。
Nikon D40xだけでなくコンデジも持ち歩いて、気軽に撮影してみようかな。