最近本屋さんに行くと必ずといっていいほど廃墟関連の本が平積みされているので、少しずつ一般への認知が進んでいるのではないでしょうか。
そんな廃墟本でまた新刊が出たのでさっそく購入しました。
栗原亨さんの「はじめての廃墟の歩き方―身近な秘境“廃墟”を探索するためのガイドブック!」です。
タイトルにもあるように廃墟が「はじめての」人向けのガイドブックになっており、廃墟探索をするうえでの大切なことが最初にまとめられています。
法律について
危機管理
マナー・禁止行為
廃墟とはいえ、そこは私有地であることがほとんどなので無断での探索は不法侵入となってしまいます。
それは絶対的な前提条件になるので肝に銘じておかなくてはならない点です。
従って我々初心者は、書籍などでその写真を眺めているのが安全でしょう。
さて、注意事項の後は日本全国の廃墟のプチガイドです。
廃墟ひとつにつき紹介文2ページ、白黒写真4ページで進んでいきます。
例えば松尾鉱山、高崎製紙工場、小曲園、摩耶観光ホテル、ニュー室戸など廃墟の基本となるところがしっかり掲載されており、初心者が知るべきポイントが抑えられています。
その巨大さと、全盛期が過ぎてしまった哀しみの姿に圧倒されることと思います。
ちなみに僕が廃墟に興味を持ち出したのは、河口湖の風景写真を撮影した時にたまたま写り込んだ小曲園を後で知ってからになります。
その場では気がつかなかったけど、写真を見てその異様な雰囲気が気になって気になって仕方なくなり、調べてみるとそれは既に廃墟と化した小曲園だったのです。
もう小曲園は取り壊されてしまいましたが、この本を見て、廃墟の美しさと楽しさを感じてもらえればと思います。
初心者にとってはとてもよくまとまった廃墟ガイドなので、きっと廃墟に興味を持ってもらえることと思います。
ただし、繰り返しになりますが、廃墟への無断での進入は不法侵入になりますので、決して自分自身で廃墟の中に入ろうとは思わないほうがいいことは付け加えておきます。
もしどうしても自分の目で見たいというならば、敷地の外から眺めてみることです。
それでも十分その美しさを感じることができると思いますよ。
はじめての廃墟の歩き方―身近な秘境“廃墟”を探索するためのガイドブック!
栗原 亨
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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