内田康夫「上野谷中殺人事件」

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内田康夫さんの「上野谷中殺人事件」を読みました。
主人公が浅見光彦のシリーズ作品です。
物語の舞台はタイトル通り上野や谷中付近で、僕にとって身近な地名がバンバン出てきましたよ。

ストーリーは上野駅の改築工事と不忍池の地下に駐車場を作るという計画に絡む業者と谷中住民との間に起こるトラブルが端緒となります。
それが連続殺人事件となり、谷中というコミュニティでの人間関係がドラマとなっているのです。
話自体はとてもわかりやすく、文章も平易なので気楽にどんどん読み進めていくことができるので通勤通学の電車内で読むのに最適だと思いました。

この物語で面白いと思った点は、登場人の名前と舞台となるお店の名前です。
ヒロインの名前は大林繭美と言い、地域雑誌の「谷根千界談」を出版しているという設定です。
谷中を散歩したことがある人ならきっと「谷中根津千駄木」という薄いA5版の地域雑誌を手に取ったことがあると思います。
その編集をしている方の名前が「森まゆみ」さんなのです。
実在の人物をモデルとしており、名前が森から大林に変わっているのが単純で笑いを誘うところでした。

また物語中に何度も登場する喫茶店の名前が「蘭歩亭」と言うのですが、これは実在のお店「乱歩゜ / らんぽ」をモデルとしているのは言うまでもないことでしょう。
この他、三崎坂や夕焼けだんだん、墓地、などなど実在の地名がたくさん出てくるので谷中近辺の地図を見ながら読み進めるとさらに面白さがアップすると思います。
谷中散歩の前に読んでみると、物語に出てきた場所に行ってみたくなるかもしれませんよ。
久々に推理小説を読みましたが、とても楽しむことができた1冊でした。

上野谷中殺人事件 (光文社文庫)
内田 康夫
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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