書店に行くと新しい鉄道や旅関係の雑誌を目にしない日がないくらい鉄道系書籍がたくさん出版されています。
そしてついに、おしゃれ系デザイン雑誌であるPenでも鉄道特集が組まれるようになったのです。
薄い緑の表紙に5つの車両の顔、そしてたま駅長、キャッチコピーは「やっぱり、鉄道は楽しい。」です。
さっそく購入して中身を読んでみると、内容は4つのセクションに分かれていました。
1.乗る「まずは乗らなきゃわからない、鉄道の愉しみ。」
2.見る「鉄道の醍醐味は、「見る」という行為にあり。」
3.知る「知れば知るほど、鉄道は奥深く面白い。」
4.楽しむ「人生を謳歌するには、鉄道がいちばんだ。」
最初の「乗る」というセクションでは豪華寝台列車や最新の九州のデザイン列車などが紹介されていて、普段の通勤通学で利用する列車とは異なる楽しい旅を演出できる列車が紹介されています。
記事の案内人として近年の日本鉄道デザインの第一人者と言ってもいい水戸岡鋭治さん、『今すぐ乗りたい!「世界名列車」の旅』の著者の櫻井寛さんが登場し、美しくデザインされた車両やカシオペヤなどの食堂車が紹介されています。
マニアックな視点からではなく鉄道に興味がない人でも「乗りたくなる」よう構成されているので誰でも取っ付きやすい記事になっていると思いました。
次の「見る」では鉄道写真家の広田尚敬や杉崎行恭さんの美麗写真や都内で鉄道を見るスポットの紹介がされていました。
僕が小学生の頃に通っていた西日暮里の諏訪台についても書かれていました。
「知る」では引退した車両が地方や海外で現在でも活躍していることや廃線危機にあった和歌山電鉄貴志川線を救ったスーバー駅長のたまについて書かれています。
猫が観光客誘致の起爆剤となったとてもユニークな事例が紹介されていますよ。
最後の「楽しむ」では鉄道博物館や「鉄子の旅」や「秘境駅」などの鉄道本紹介、新幹線の指定席はどこを指定すると快適な旅を楽しむことができるかが紹介されています。
旅をする以外でも鉄道を楽しむことができる方法が多数掲載されているので、鉄道好きな人の気持ちがこれを読むとわかるかも(笑)
どのセクションも写真が満載でビジュアルで楽しむことができるよう構成されているので、これまで鉄道に全く興味がない人にもハードルが低く設定されていると思います。
いきなり鉄道の専門雑誌を手に取るのではなくこういう非鉄雑誌の鉄道特集から入っていくというのも大いにありでしょうね。
ただ、既に鉄道好きな人にとってはちょっと物足りない内容かも。
やっぱり、鉄道初心者にお勧めですね。
Penの2009年6月15日号についての詳細はこちらから。
→Pen (ペン) 2009年 6/15号 [雑誌]
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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