西村健太郎「週末鉄道紀行」

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サラリーマンによるサラリーマンのための鉄道旅行記という帯に書かれた推薦文に惹かれて購入したのがこちらの本。

週末鉄道紀行
西村 健太郎
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収録されているのは3篇で、「週末鉄道紀行」「東京~大阪間を旅に変える」「三泊三日稚内への旅」です。
表題にもなっている「週末鉄道紀行」は月曜日から日曜日までの著者の1週間を追い、週末の鉄道旅行へ向けて金曜日夜発の夜行列車の切符を取ろうとするのですが、なかなか予約することができず、その代わりに昔の時刻表を読みふけったり、千葉の勝浦まで会社帰りに列車に乗って行ってしまったりと、そういう行動はものすごく共感できます。
毎日仕事があるとなかなか旅に行くことができず、その代替行為として僕も古い時刻表を読むことがよくあるのですよ。
いや、よくあるというレベルではなく、最近では朝食を食べながら昭和55年7月号を毎日読んでいます(笑)
さて、金曜日までに夜行の切符を取ることができずに諦めた週末旅行なのですが、土曜日の昼に駄目元で頼んだ大分行きの富士と翌日曜日熊本発のはやぶさの切符がとれてしまい急遽ブルートレインの旅に出てしまうという筆者の行動力には驚かされると共にうらやましくもなります(東京発のブルートレイン全廃以前の話です)。

「東京~大阪間を旅に変える」は帰省のために大阪まで帰るルートをあれこれ変更したりする楽しい苦労話に笑い、「三泊三日稚内への旅」でのほぼ鉄道に乗っているだけの鉄道旅行に呆れながらも楽しんで読み進めました。
稚内までは北海道・東日本パスを使い普通列車のみで行くのですが、途中で青函航路を使ったりして通常のルートとは異なるものを選択しているのが興味深いところでした。
そして同じ車内に乗り合わせた人をとにかく細かく観察して、面白おかしくその人たちを描写する点も一人旅だからこそできるところでしょう。
一人だとついつい他者を見てしまうということは僕もあることですからね。

1ヶ月まるごと旅行に費やすということは普通に仕事をしている人にとっては不可能ですが、週末だけ鉄道旅行に当てるというのは誰にでも十分可能なことです。
その可能性を大いに開いてくれるのが本書だと思いますので、日頃仕事に明け暮れているけど、実はちょっと旅に出てみたいという方にはお勧めの1冊です。

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週末鉄道紀行

著者のウェブサイトもコンテンツが充実していますよ。
こちらもお勧め。
鉄道紀行への誘い

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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