岳信也「谷中おかめ茶屋」

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最近谷中近辺をよく散歩しているので、「谷中」という単語がタイトルについている本はついつい手に取ってしまいます。
先日本屋さんで見つけた谷中本がこちら。

谷中おかめ茶屋 (湯屋守り源三郎捕物控) (祥伝社文庫)
岳 真也
4396335091

生まれて初めて時代小説を買ったかも。
大学生くらいまではよく小説を読んでいたけど、それでも歴史物には手を出さないでいたので、おそらく本書が初めて読む時代小説かもしれません。
しかし、特に違和感を感じることなく読み進めていくことができました。
なぜなら、小学生の頃は毎晩のように時代劇をテレビで見ていたからです。

さて、本書は谷中のとあるお寺内で画策される富くじをめぐる悪事がメインの事件になります。
本当は主人公は何も知らないのに、悪党一味が企むことを知られてしまったのではないかと勘違いして、主人公の空木源三郎の命を狙うところから物語が始まります。
また、空木と同じ長屋に住む六介と谷中の水茶屋のお雪の恋もからんできます。
この2人の一途な姿勢もなかなかいいのですが、ラストで待っている悲劇には思わず涙が毀れてしまいそうになりました。
主人公の空木もスーパーマンではなく、かなり人間的な一面を持っており、悪党を倒した後にちょっとした油断を見せ、そばにあるお墓をお参りしている時にを残党に切りかかれたところ、脇役に助けられるというエピソードもあります。
まあ、ちょっと抜けてはいるけどそういう愛すべき一面があると主人公に対する感情移入がしやすくなるかも。
何も考えずにさらっと読むことができる一冊で、実際の谷中の地名などが出てきて現代と重ねて読み進めることができるのも楽しいところだと思います。

岳信也さんの「谷中おかめ茶屋」についての詳細はこちらから。
谷中おかめ茶屋 (湯屋守り源三郎捕物控) (祥伝社文庫)

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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