昭和の時代の懐かしい鉄道を振り返る季刊誌「Nostalgic Train」の最新号、第3号が発売されました。
Nostalgic Train ノスタルジック・トレイン No.3 (GEIBUN MOOKS 670)
今回の特集は「プロフェッショナルが支えた碓氷峠」です。
つまり信越本線横川ー軽井沢間の山越えの辛苦の歴史が紹介されています。
アプト式の時代から廃止直前のEF63の時代まで豊富な写真で紹介されていますが、メインとなっているのはこの区間を舞台にした小説です。
これまでの鉄道雑誌とは全く異なる趣向を毎回凝らしているけれども、やっぱりどうもしっくりこないような。
小説自体は興味が惹かれるものだけど、紙面レイアウトが複雑で煩雑なものになり、どこに目を向けていいのやら困ってしまうこともありました。
もっとシンプルな構成で、小説を読ませるときと解説を読ませるときではっきりさせた方が読者には優しいのかとも思います。
でも内容はとても充実していて読み応えはあるのですよ。
その他にも、同じ山越え・峠越え区間の矢岳越え、セノハチ、板谷峠なども合わせて紹介されているので、急な勾配を克服するための日本鉄道史を振り返ることができます。
連載記事では東京メトロ銀座線に残るモダニズムな遺産や名鉄パノラマカー、中央西線の愛岐トンネル群などの多彩な記事が掲載されています。
いずれも誌名と同じようにノスタルジーな気分に浸れるものなので鉄道レトロ好き向けの1冊になっていました。
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