最近毎日のように眺めているのがこちら。
そう、時刻表です。
でもただの時刻表ではないのですよ。
実はかなり前のものなのです。
なんと1980年7月、つまり昭和55年の時刻表なのです。
この頃はまだ東北・上越新幹線が開通していない時期なので、東北本線や高崎線、上越線、信越本線などにたくさんの特急、急行が走っているのです。
例えば東北本線のページを見てみると、上野発の特急だけでも「ひばり」「やまびこ」「はつかり」「つばさ」「あいづ」「あけぼの」「はくつる」「北星」と続き、急行だと「まつしま」「ばんだい」「日光」「わたらせ」「おが」「なすの」「いいで」「ざおう」「八甲田」「つくばね」「津軽」「おが」「出羽」「いわて」「新星」「あづま」と続くのです。
現在(2008年12月)の時刻表では特急は「カシオペア」「北斗星」のみで急行はなし。
どれだけ上野駅の様相が変化しているのかこれだけ見てもわかると思います。
僕はそんな昔の上野駅の賑やかな様子を想像しながらこの昭和55年の時刻表を毎日読んでいるのです。
確かに現在の方が早くて快適で便利になっているけど、昭和55年の方が夢と希望とロマンがあるような気がするのですよ。
時刻表はただの数字の羅列かもしれませんが、そこにはもっともっとたくさんの想いが込められていると思うのです。
だから毎日毎日飽きもせずに日本全国、昔の時刻表で想像上の旅をしているのですよ。
そうそう、この時代には現在では廃止されてしまった路線がまだ多数存在しています。
今ではすかすかになってしまったJR北海道の路線図も、たくさんの路線が縦横無尽に張り巡らされています。
美幸線、天北線、羽幌線、興浜北線、興浜南線、相生線、標津線、池北線、士幌線、裕生線、湧網線、名寄本線、歌志内線、万字線、深名線、岩内線、瀬棚線、松前線、白糠線・・・
こうやって挙げていくと切りがないんだけど、これだけの数の路線がこの28年の間に廃止されて消え去ってしまっているのです。
この今はもう線路すらなくなっているであろう路線のダイヤを辿るのは悲しいことではありますが、それでもなぜか毎日見てしまいます。
それと、上野発の常磐線にはこの時期にはまだ客車鈍行が走っていることもわかりました。
地方であるならば想像できることですが、まさか上野発着の客車鈍行があるとは思いも寄りませんでした。
こういう発見があるのも昔の時刻表を見る楽しみのひとつだと思います。
さて、またこの昭和55年7月の時刻表で空想の旅に出発することにしますか。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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