日垣隆さんの「常識はウソだらけ」を読みました。
本書は世の中で信じられている常識を対談形式でひとつひとつ論破していきます。
まずは目次を見てみましょう。
第1章 リサイクルしない知恵 ゲスト:武田邦彦氏
第2章 定期健診を受けるのは止めよう ゲスト:近藤誠氏
第3章 血液型診断のウソとホント ゲスト:大村政男氏
第4章 凶悪犯罪は本当に増えているのか ゲスト:河合幹雄氏
第5章 動物保護運動のまやかし ゲスト:梅崎義人氏
第6章 クジラを食べよう! ゲスト:小松正之氏
第7章 不妊治療に挑む ゲスト:根津八紘氏
第8章 カウンセラーは本当に必要か ゲスト:小沢牧子氏
どの章もとても勉強になったのですが、中でも印象に残っているのは第1章のリサイクルについてです。
これまでリサイクルにはコストがかかるということはなんとなく聞いていましたが、ちゃんと活字でそれを論理的に説明してもらったのは初めてでした(勉強不足ですみません。。。)。
今までせっせとゴミを分別していましたが、それは分別された状態で処理されるのではなく、結局ひとつにまとめられて処理されているようです。
なぜならペットボトルやプラスチック容器をリサイクルするにはお金がかかるから。
なんのために分別していたのかよくわからなくなり、ショックを受けました。
ペットボトルをリサイクルするためにどれだけの石油がかかるかというと、通常よりも3.5倍の量がかかるそうです。
だったらリサイクル製品は通常の製品よりもかなり高値で販売してもいいんじゃないかな。
リサイクルを推進する方はそれでもきっと買ってくれるでしょう。
僕は安い方を選んじゃうだろうけど。
環境のためにできることは、リサイクルではなくゴミをできるだけ出さない、そして物を使い倒すという方向性が出るといいのではないでしょうか。
この本にも書かれていましたが、シャンプーなどは一度容器を買ったら次は詰め替え用の中身を買う。
これは誰にでも、今すぐにできることでしょう。
容器をリサイクルするよりよっぽど現実的でみんなができることです。
そして一度買ったものはできるだけ長持ちさせる。
実は僕は物持ちがいい方で、コートなんかは毎日同じものを着ているにもかかわらず7年くらいは持たせています。
それだけ使ってあげればコートも本望でしょう。
もし使わなくなったものが出たらすぐに捨てないで、そのまま他の人にあげる(7年使ったコートはあげずらい・・・)。
そうすればリサイクルのための費用は全くかからずに済むでしょう。
ゴミを分別しリサイクルにまわすだけではない、自分でできる環境問題対策を考えさせられました。
その他にも刺激的なことがたくさん書かれていて、対談形式でとても読みやすいのでかなりお勧めの1冊ですよ。
常識はウソだらけ (WAC BUNKO 73) 日垣 隆 by G-Tools |
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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