4月10日。
今日谷中の墓地を歩いていたら今まで見たことがないような色の桜が咲いていました。
突然変異?なんて思いましたが、実はそうではありません。
伝統的な桜の一種なのだそうですよ。
その名を鬱金桜(ウコンザクラ)と言います。
この桜の木の下にはこんな案内板が出ていました。
全文書き起こします。
鬱金桜
この「鬱金桜」は別名「浅黄桜」とも呼ばれており、花の開花はソメイヨシノよりも二週間程度遅く、四月中旬ごろに淡黄緑色の八重の花が楽しめます。
旧天王寺境内であった谷中霊園内には、江戸時代から浅黄桜が多く植えられていたらしく、二代目歌川広重が描いた「江戸名勝図解 天王寺」のなかで「谷中天王寺…中略…境内に桜木多し、なかんずく浅黄桜の名木あり」と評され、江戸庶民に愛されていました。
浅黄桜は最近ではほとんど見かけられなくなりましたが、第九回谷中花のフェスティバルを機に、この鬱金桜を植樹したものです。
平成九年五月
かつて、江戸時代にはこの色の桜が谷中には咲いていたということだったのですね。
それが近年復活したというということです。
今までこの辺りは何度となく歩いていますが全然気が付きませんでした。
説明書きによるとソメイヨシノよりも開花が二週間程遅いとのことで、確かにソメイヨシノは既に葉桜になっています。
そのせいもあって、この薄い黄緑色の桜がより鮮やかに見えました。
地面を見るとこの色の桜の花びらは全然落ちていなかったので、これから満開になるのかもしれません。
実物を見ると本当に美しいのですよ。
幹を見るとソメイヨシノなどと見分けがつきませんが、花の色が全然違います。
場所は天王寺と谷中墓地の駐在所の中間からちょっと天王寺寄りのところです。
通りに面したところに一本だけあるのですぐに見つけることができると思います。
東京での今年最後のお花見に谷中で鬱金桜なんてのも粋じゃないでしょうかね。
谷中、根津、千駄木のいわゆる谷根千に今週末行かれる方はぜひ谷中の墓地にも立ち寄ってみてくだい。
写真はNikon D7000+Nikon AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G AFSDX35 1.8G及びSIGMA 単焦点マクロレンズ MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM ニコン用 フルサイズ対応で撮影し、市川ソフトラボラトリー SILKYPIX Developer Studio PRO5 Windowsで現像しました。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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