冬の北海道もいいけど、春の北海道もいい!
なんて思わせてくれたのがこちらの本。
・鉄道で旅する北海道 2009年春号
鉄道で北海道を旅する人のためのガイドブックで、今回は春の北海道を函館を中心として紹介しています。
函館には昨年の夏に訪れたことがあるのだけれど、ごく短い滞在だったのでちょっと物足りなさも残っていました。
昨年お函館旅行では函館の中心部ばっかりになってしまいましたが、本書では函館の周辺部をかなり詳しく紹介しています。
例えば木古内と江差を結ぶローカル線、江差線の旅です。
そこには目立った観光資源があるというわけではないのですが、本州から近いということもありかつては商業地としてかなり栄えていたこともあるようです。
そんな名残が現在でも残っており、そこへ函館から1両編成の鈍行のディーゼルカーに乗って旅してみる、きれいな場所やおしゃれな場所を訪れるのとは一味違う、北海道の歴史に触れることができる旅になるのだと思いました。
よくある観光ガイドだとこういうローカル線という部分が抜け落ちていることが多いので、そういった意味で僕にとってはありがたい編集になっています。
また、ゴールデンウィークに運行されるSL函館大沼号についても詳しく載っています。
牽引するC11や、車窓のポイントも写真付きで紹介されているので、SLの走行時の重低音が聞こえてくるかのような錯覚も覚えました。
さらに、4月から6月にかけて北海道各地で開催されるイベント情報も掲載されているので、ゴールデンウィークや本州の梅雨の鬱陶しさを逃れるために北海道に行くという方にとっては便利なガイドにもなっています。
東京ではすっかり桜は終わりですが、北海道の桜は4月終わり頃から5月にかけて咲くようなので、桜見物できなかった方には北海道にはまだまだチャンスがありますね。
宿泊地に関しても、函館周辺の温泉旅館、ホテルの紹介や、北海道各地の駅から近いホテルもリストアップされているので参考になると思いますよ。
春の北海道。
上野からブルートレインの北斗星、またはカシオペアに乗車してぜひ訪れてみたいものです
2009年冬号はこちらから。