9月9日。
谷川岳登山のために上越新幹線の上毛高原駅から谷川岳ロープウェイ駅入りのバスに乗り込んだのですが、途中の水上駅で上越線に乗り継げることに気がついて、バスを下車。
上越線で水上から土合駅へとやってきました。
土合駅はご覧のように地下にある駅です。
地下と言っても東京のように海抜ゼロメートル以下の地下ではなく、山の中のトンネル内にホームがあり、地上に出るには長い長い階段を上らなくてはならないのです。
海抜583.41mにある駅なのにトンネル内だなんてなんとなく違和感がありますね。
ただし、水上から長岡方面に行く列車が停車する下り線ホームのみがトンネル内にあり、長岡方面から水上方面に行く上り線ホームは地上にあります。
青春18きっぷシーズンにはたくさんの鉄道ファンがこの土合駅を見物するために訪れます。
あ、もちろん谷川岳への登山客でも利用する人もいますよ。
列車が入ってしまうと、ホームには静寂が訪れます。
その静寂の中、土合駅で降りた乗客は地上への階段を目指します。
ずーと向こうに見える光の点が地上ですよ。
階段の一段一段にはこのように数字が描かれているので、自分が今どこらへんにいるかがわかるようになっています。
階段の一番下にある案内板を見てみましょう。
全462段あり、約10分の所要時間がかかります。
先ほどホームは海抜583mと書きましたが、一番上に行くと654mになるので、自力で70mを上らなくてはいけないというお客さんに対して非常に厳しい駅でもあります(笑)
そんな厳しさの中にも、このように階段下途中にベンチがあるという優しさも感じられます。
がんばって上って行き、462段でゴール!
下を見てみると、スタート地点はもう見えなくなっています。
達成感を持って通路を歩いて行くと、窓から見える景色に感動するほどです。
しかし!
実はここがゴール地点ではないのです。
この通路の先には無情にもこんな案内が。
「改札出口まで後143メートル 階段2ヶ所で24段です。がんばって下さい。JR土合駅」
いや、がんばって下さいと言われても(笑)
というわけで、まだまだがんばらなくてはいけませんよ。
でもこの486段目に達すればこれ以上の階段はもうありません。
あとは改札口まで行くのみです。
土合駅は無人駅なので駅員さんはいません。
駅舎はこんなに立派なのですけどねえ。
ちなみに地上にある水上方面に行く上り線ホームはこんな感じです。
上りホームと下りホームで全然雰囲気が違うのもこの土合駅の面白さだと思います。
さらにちなみに、今回は夏の土合駅の様子を紹介しましたが、冬だとガラリと顔つきが変わります。
→猛吹雪の中、上越線土合駅へと降り立つ 冬の青春18きっぷの旅 その5(とくとみぶろぐ)
あ、そうだ。
この土合駅で下車するには注意が必要です。
一日で停車する列車の本数がむちゃくちゃ少ないんですよ。
例として水上から長岡方面に向かう列車の時刻表です。
→長岡方面(下り)(えきから時刻表)
長々と土合駅について書いてしまいました。
次回こそは本格的に谷川岳への登山記が始まりますよ。
夏の終わりの谷川岳登山の旅まとめ
・200系新幹線、バス、上越線と乗り継いで土合駅へ 夏の終わりの谷川岳登山 その1
・日本一のモグラ駅として有名な上越線土合駅への訪問記 夏の終わりの谷川岳登山 その2←今ここ
・まずは上越線土合駅から谷川岳ロープウェイの土合口駅まで 夏の終わりの谷川岳登山 その3
・ロープウェイとリフトを乗り継いで谷川岳登山のスタート地点の天神峠へ 夏の終わりの谷川岳登山 その4
・鎖やロープを使った谷川岳登山道(天神尾根)を進む 夏の終わりの谷川岳登山 その5
・絶景を眺めながらの谷川岳登山は続く 夏の終わりの谷川岳登山 その6
・谷川岳の2つの山頂、トマの耳とオキの耳に到達する 夏の終わりの谷川岳登山 その7
・谷川岳を下山後、水上温泉で疲れた体を癒す 夏の終わりの谷川岳登山 その8
写真はNikon D90+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影しました。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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