冬の青春18きっぷの旅はいよいよ越後川口から上越線、高崎線と乗り継いで上野へと帰って来るのみとなりました。
15:52、越後川口発水上駅普通列車に乗り込んで、後はのんびりと車窓を眺めながら帰って来るつもりだったのですが、時刻表を見てみるとあの土合駅へと行く時間的余裕があるではありませんか。
そう、土合駅とは日本一のモグラ駅として有名な所で、下りホームから地上に出るためには462段の階段を上らなくてはいけないのです。
しかも水上方面に行く上りホームは地上にあるというように、下りと上りでホームの場所が異なるというユニークな構造にもなっているのです。
今回僕は水上行きの列車で土合駅に下りることにしたので地上ホームへと降り立つことになりました。
17:14が定刻ですが若干遅れて土合駅に到着。
えーと、どこがホームでどこが通路なのかもうさっぱりわかりません。
ここに到着する前に既に列車の外は猛吹雪状態だったのですが、土合に降り立つなんてことはこれから先何度もあることではないから思わず勝負に出てしまいました。
こんな雪の中土合で降りた乗客は僕一人のみ。
車掌さんからは「大丈夫?」と心配されましたが、もうここまできたら「大丈夫です」と答える以外ありません。
ホームで列車を見送り、駅舎に行こうとしたけど吹雪でどこにあるかもよくわからない状態になっていました。
かすかに見える明かりの方に進んでみるとようやく駅舎があることがわかって安心したのもつかの間、積雪に膝上まで沈んでしまいました。
足跡とはまった跡がこの写真でわかると思います。
こんな雪の中を歩いたのは実際初めての経験でした。
なんとか駅舎の中に入ってみると、いきなりこんな怖い通路に。
ここを突き進んでいくと改札口になります。
改札はあるものの、この土合駅は無人駅なので誰一人駅員さんはいません。
改札を出ると待合室になります。
ここにも乗客の人は誰一人いません。
この猛吹雪の中、広い土合駅の構内にいるのは僕一人です。
伝言板にはなぜか冴羽獠への依頼らしき書き込みがあるし、心細さはマックスになります。
このままここで待って18:22発の水上行きに乗ってもいいのですが、せっかく土合に来たからには462段の階段を下って下りホームも見ておかなくてはいけません。
次回はこの下りホームへと行ってみることにします。
冬の青春18きっぷの旅まとめ
・暴風雪という悪天候の中新潟へ 冬の青春18きっぷの旅 その1
・強風の中、信越本線はダイヤどおりの運行が不可能に 冬の青春18きっぷの旅 その2
・普通列車「妙高号」で直江津から長野へ 冬の青春18きっぷの旅 その3
・日本一の豪雪路線、飯山線を行く 冬の青春18きっぷの旅 その4
・猛吹雪の中、上越線土合駅へと降り立つ 冬の青春18きっぷの旅 その5←今ここ
・462段の階段がある日本一のモグラ駅、上越線土合駅 冬の青春18きっぷの旅 その6
・猛吹雪の上越線土樽駅から東京へと帰還 冬の青春18きっぷの旅 その7
写真はNikon D40xで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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