1月10日。
冬の青春18きっぷを使って両毛線の桐生にやって来ました。
四辻の斎嘉でおっきりこみを食べたあと、建物の中を見学させてもらうことになりました。
これだけ立派な木造建築なので、見どころ満載でしたよ。
まずは蔵に行ってみます。
蔵と母屋部分は連続性があり、外に出ないでも蔵の中に入ることができます。
ここにもテーブルと椅子がありますね。
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メニューも置かれていたのでここでコーヒーを飲んだり、おっきりこみを食べたりすることもできるようです。
反物は桐生で織られたもので、この蔵は展示場としての役割もあるそうです。
蔵には2階もあるので、この階段で上に行ってみることにします。
この階段が急なんですよ。
上るのも下るのも結構怖かったです。
蔵の2階は畳敷きでした。
部屋の中央部分は格子状になっていて、下の様子を見ることができます。
部屋の隅には机がありました。
そろばんがあったり、明治21年の出勤簿が置いてあったりします。
この四辻の斎嘉の建物はかつては斎藤織物という会社だったそうで、その資料などもありました。
斎嘉というのは当主だった斎藤嘉平に由来しているそうです。
この蔵が建てられた年代の手がかりが天井部分にありました。
明治11年に上棟されたそうです。
そんな古い建物がまだこうして現役で残っているというのが見事ですよね。
蔵を出て母屋の方に行ってみましょう。
母屋の方は大正時代のものだそうだそうです。
この階段で2階に行ってみます。
引き出し付きの階段ですよ。
さらにこの階段の手すりにはこんな凝った意匠が施されています。
この階段もまた急なのです。
そして上り切ったところで下を見てみると、そこには丸窓が見えます。
2階部分には廊下があって、その右側に和室が2つありました。
両方共8畳だったかな。
それほど広くはないけど、間にあるふすまを取り払えば大広間になりますね。
窓の外の眺めはこんな感じです。
新緑の季節は山の緑がきれいに見えるでしょうね。
こんな感じで建物の中を探索していたら、お店の方から「建築関係の方ですか?」と質問をされたので「いえいえ、ただの古いもの好きです」と答えました。
あんまりここまで撮影する見学者はいないのでしょうかね。
前回紹介したおっきりこみとこの建物見学レポートできっと皆さんも四辻の斎嘉の行ってみたくなったのではないでしょうか。
桐生に立ち寄った際はぜひ行ってみてください。
この四辻の斎嘉は桐生再生という会社が保有している施設です。
斎藤織物という織物会社の経営者だった斎藤家の建物を買い取って保存しているそうです。
詳細はこちらから。
→桐生再生 会社概要
場所はここらへんです。
冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅
・冬の両毛線に乗って小山駅から桐生駅へ 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その1
・約90年の歴史を持つ上毛電鉄西桐生駅の駅舎を眺めてみる 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その2
・桐生路地裏散歩で古い木造家屋などをたっぷりと眺めてみる 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その3
・かつて桐生が栄えた名残がある桐生市有鄰館の蔵群を見学する 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その4
・大きな蔵がある古民家で食べる熱々もちもちのおっきりこみ 桐生の四辻の斎嘉にて 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その5
・桐生にある四辻の斎嘉の蔵と母屋の歴史的建造物を見学してみた 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その6←今ここ
・煉瓦造りでのこぎり屋根の工場跡に作られたベーカーリーカフェ レンガでコーヒーブレイク 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その7
・緑に囲まれた桐生天満宮でお参りをしてみる 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その8
・桐生に残る素敵な建物の無隣館や一の湯を撮影してみる 『冬の青春18きっぷ 桐生路地裏散歩の旅』 その9(最終回)
撮影機材は以下のものです。
Nikon 単焦点レンズ AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED フルサイズ対応
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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