中国の上海に行ったらぜひとも見に行きたいのが外灘の夜景です。
その美しい景色には思わず見惚れてしまいますが、実はここにはとんでもない落とし穴が潜んでいる可能性があるのです。
上海についてのガイドブックなどには必ず記載されていることで、二人組の女性が声をかけてきて「ビールを飲みに行こう」と誘われてついていくと、そこはぼったくりバーだったというものです。
まさか自分自身でそんな人には出会わないだろうと思っていたのですが、何と何と出会ってしまいました。
事前にその情報を知っていたので、ぼったくられることはありませんでした。
しかし、こんなぼったくりに声をかけられるなんて機会はそうはありませんので、せっかくなのでギリギリのラインまでついていってみることにしました。
この2人組との会話で、どのようにしてこちら側の警戒心を解いていくのかの過程が見えてきましたので、その報告をしたいと思います。
写真を撮って欲しいと中国語で声をかけてくる
外灘を歩いていたら2人組の女性が僕にiPhoneを向けて中国語で何か話しかけてきました。
中国語でです。
「写真を撮って欲しいのか?」と英語で聞き返したら、「Yes」と答えてきて、「あなた、中国人じゃないの?」と聞いてきました。
中国人だと思ったから中国語で話しかけてきたそうです。
この時点で中国語で返したらカモの対象からは除外されるというわけですね。
以下の会話は全て英語でとなります。
写真を撮ってあげたらすごく喜んでくれましたね。
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外灘を案内してあげると提案してくる
写真の御礼として外灘を案内してくれると提案してくれました。
これはガイドブックにも載っている手順通りです。
ぼったくりへの導入とわかったうえで、敢えて提案に乗っかってみることにします。
外灘はとにかく美しい夜景が続きます。
あれはどこどこ銀行だとか、あのタワーは何だとか色々説明してくれます。
上海初心者にはとってはとてもありがたい情報ばかりなので、この2人組に対する好感度はアップしていきます。
日本に友達がいると言ってくる
会話の中で「実は日本に友達がいて、日本人と結婚して子供もいる」ということを言ってきます。
ただ言ってくるだけでなくて、スマホに入っている写真や動画を見せてくれるのですよ。
しかもこの友達は東京に住んでいるそうです。
僕が東京から来たということを伝えてあったので、ここでも親近感がアップしますね。
日本語を教えてほしいと言ってくる
英語で色々と会話をしてきたわけですが、日本語を教えて欲しいとも言ってきます。
日本語の「へー」や「そうそう」という音が面白いのだそうですよ。
この英語は日本語では何というかということをたくさん教えていき、親密度がどんどんアップしていきます。
2人のキャラクターはそれぞれ違う
この2人組の性格はそれぞれ違うものでした。
一人は積極的でニコニコしてきていわゆるかわいいタイプ。
もう一人はクールな美人タイプです。
積極的な方はボディータッチも頻繁にしてきます。
積極的な方は杭州から遊びに来ていて、クールな方は上海で働いていて、上海を案内してあげているという設定です。
明日は上海のシンボルである東方明珠塔に遊びに行くのであなともぜひ一緒に行こうと言ってきました。
ここですね。
ここもあえて「行く行く!」とノリノリで答えました。
ビールを飲みに行こうと誘ってくる
そして外灘の端っこまで歩いてきました。
そこには上海市人民英雄記念塔があります。
ここの写真を撮れと言ってきたので一応撮っておきました。
ここでついにあの誘い文句が出てきます。
「今日は暑いからたくさん汗かいちゃった。ビールでも飲みに行こうよ」
来ましたね。
これまでの会話の中で散々好感度をアップさせてきているので何も知らない人であればついついて行ってしまうことでしょう。
しかし、ぼったくりへの勧誘ということがわかっていた僕は次のように言いました。
「ごめん、ビールは飲めないんだ」
まあ、もともとビールというかアルコールはあんまり得意ではないですけどね。
すると、また別のお誘いの言葉が出てきたのです。
カフェに行こうと誘ってくる
「じゃあコーヒーを飲もう。いいカフェ知ってるよ」
僕は次のように返しました。
「スターバックスコーヒーが好きだから、スタバに行こうよ」
すると相手は「スタバはどこにあるかわからない」と言いましたね。
いや、外灘にあるでしょ。
「スタバじゃなきゃ行かないよ」と言ったら、ものすごく嫌な顔をしていました。
もし本当に僕と一緒にカフェに行きたいのであればスタバでもOKなはずです。
それが嫌で自分たちの連れていきたいカフェにこだわるのであれば、それはぼったくりでしょう。
ここで僕はこの二人と一緒に行動することに対して「NO」と告げて二人組から離れました。
まとめ
上海の外灘には日本人をターゲットにしてぼったくりバーに誘い込もうとする二人組がいます。
とてもフレンドリーなのでつい気を許してしまいそうになりますが、そのような輩はぜひ無視してください。
一見すると現地の人と仲良くなるチャンスではありますが、これは罠です。
今回のケースからストーリは微妙に変化することもあるでしょうが、概ねこのような流れになると思います。
少しでもおかしいと思ったら「NO」と告げてその場を離れるようにしてください。
優しく丁寧に断るのではなく一言「NO」です。
後は人混みに紛れて二度とその人達に会わないようにしてください。
ちなみに、今回は女性の2人組でしたが、男女のカップルという事例もあるそうです。
ま、そんなに甘い話はそこらへんに転がっていることはないということですね。
これから上海に行くという方がいたら、この記事をぜひ見せてあげてください。
せっかくの楽しい旅行が面白くない思い出になってしまったらもったいないですからね。
僕はこのぼったくり情報をガイドブックのことりっぷで知っていました。
観光案内を見るだけでなく、リスクについて勉強しておく必要もありですね。
ことりっぷ 海外版 上海 (旅行ガイド) | ||||
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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