長野県岡谷市内の街中に突然森が現れました。公園でもあるのかなと思ったら、そこは東堀正八幡宮という神社でした。とても静かで趣がある神社でしたので紹介したいと思います。
東堀正八幡宮の場所
東堀正八幡宮は長野県岡谷市長地柴宮にあります。最寄り駅は中央本線の岡谷駅ではなく下諏訪駅です。徒歩だと約30分ですので基本的に車で行く場所でしょうね。地図で確認してみましょう。
本当に街中だとういことがわかるかと思います。
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航空写真でも御覧ください。
空から見ると、まさにここだけが緑で覆われているのがわかるかと思います。
森の中、そこにある神社
それでは参拝することにしましょう。東側にあるこの鳥居から入ることにします。
この時点でもすごい森なのだということがわかりますよね。境内は完全に森の中です。ここが街中だとは思えない暗さと静けさです。
音がない状態がすごく心地よいのですよ。たまに木々の隙間から車の走行音が聞こえてくるくらいです。このエリアには諏訪大社がありますが、常に参拝者や観光客がいるのでとても賑やかです。しかし、この東堀正八幡宮は全く観光地化していないので、他の誰にも邪魔されずに参拝することができました。こちらが拝殿です。
この裏手にある本殿と合わせて、明和3年(1766年)に大工棟梁山田清五良信金、彫物師伊藤儀左衛門の手で建てられたそうです。約250年の歴史がある建造物です。
拝殿、本殿の周囲に御柱
諏訪エリアの神社には全てと言っていいほど御柱が建っています。諏訪神社だけじゃないのですよね。この東堀正八幡宮も例外ではありません。拝殿及び本殿の周囲にちゃんと4本の御柱が建っていました。拝殿の左手から時計回りで見ていきます。まずは一之御柱。
木々がたくさんあるのでうっかりすると見逃してしまうかもしれません。
二之御柱。
三之御柱。
最後は四之御柱。
参拝の際はぜひこの4本の御柱も探してみてください。
立派な舞屋もあり
拝殿の前には立派な神舞屋もあります。
安永年間頃(1772~1780年)の建立と推測されているそうです。ここで奉納される舞をぜひ実際に見てみたいものです。
小さな祠や石碑の周囲にも御柱
東堀正八幡宮には合祀されている小さな祠がたくさんあります。こちらの案内図を御覧ください。
中央付近には天照大神の名もありますね。実際に見てみましょう。こちらは大日如来と第六天です。
よく見るとそれぞれの周囲に4本の木があるのがわかるかと思います。そう、御柱ですね。このような小さな石碑にも御柱がちゃんとあります。拝殿、本殿のような立派な御柱ではないものの、全ての祠と石碑にあるのが驚きです。
まさに諏訪エリアの独特の文化ですよね。
道祖神にも御柱が建っていますよ。
御柱の小ささはこちらの写真でよくわかることでしょう。
まとめ
岡谷市にある東堀正八幡宮はおそらく観光客がふらりと立ち寄ることはない神社ではないかと思います。しかし、偶然通りかかってここの存在を知って、江戸時代からの建物が残っていることに驚くとともに、森の中の静かな空間に癒やされもしました。諏訪エリアを観光する際は諏訪神社は欠かせない場所ではありますが、実はこの東堀正八幡宮も隠れた名所なのではないかと感じました。興味がある方はぜひ訪れてみてください。
東堀正八幡宮
長野県岡谷市長地柴宮1-4
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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