通洞駅から徒歩5分程のところに足尾の歴史を体感することができる足尾銅山観光があります。
鉄ばっかりじゃなくて観光も入れないとね。
この銅山観光の入場料は通常800円ですが駅前にあったお店で割引券をもらっていた700円で済みました。
通洞の町を歩いて、開いているお店に入ればきっと割引券は入手できますよ。
この足尾銅山観光では小さなトロッコ列車への乗車、銅山坑道見学、資料館の見学などができます。
まずはトロッコ列車で坑道に入っていくのですが、この日はメンテナンスのため距離が半分ほどでした。
通常だったら急坂を駆け降りて、ジェットコースターのような気分が味わえるのですが残念です。
トロッコ乗車記念になんとなくトロッコを流し撮り。
だいぶぶれたけどスピード感は出たかな(実際にはこんなにスピードは出ていませんよ)。
坑道内は狭くて暗くてじめじめしています。
この坑道の長さは1234kmにもなり、東京から博多までの距離と同じくらいあるそうです。
こんなごく狭い地域の地中に迷路のように張り巡らされた坑道があると考えると人間の力ってすごいものだと改めて思ってしまいます。
坑道内には人形が置いてあり、江戸、明治、大正、昭和のそれぞれの時代の展示がされています。
ボタンを押すと動いたり、人形同士の会話が聞こえてきたりしたなかなかユーモラスな展示もあります。
資料館には銅山最盛期のジオラマもあり、当時の賑わいがよくわかりますよ。
鉱毒に関する展示はあまりなく、公害については未消化で終わってしまうのが残念なので、その点の展示整備が必要なのではないかと思いました。
銅山観光をたっぷり楽しんだ後は再び通洞駅へと向かいました。
15:40、通洞発桐生行き普通列車に乗車。
早朝から動き回ってきた疲れからか車中では爆睡。
気が付いたら降りる駅のすぐ手前まで来ていました。
16:52、相老着。
この相老駅では東武鉄道と接続しています。
わたらせ渓谷鉄道のホームの左側にある長いホームが東武鉄道です。
駅窓口で帰りの特急列車の指定券を購入して東武のホームへ。
17:03、相老発浅草行き特急りょうもう38号に乗車。
上野から桐生までJRの普通列車を利用すると2210円で、相老から北千住まで東武の特急でも2160円。
早さも快適度でも圧倒的に東武に軍配が上がります。
わたらせ渓谷鉄道の全線乗車にこだわりがないならば、東武の特急で往復しちゃってもいいでしょうね。
18:42、北千住着。
上野駅を出てから約12時間後の帰京となりました。
今回非鉄の方も一緒に旅してみましたが、果たして鉄道旅を楽しんでもらえたのか、まあ微妙なところ楽しんでもらえたはず!
ということで非鉄の人を無理やり鉄道旅に連れていくのはこれからシリーズ化して、第2段、第3段と続けていこうと思います。
秋のわたらせ日帰り旅行まとめ
・群馬県民の日にわたらせ渓谷鉄道を乗りつぶす 秋のわたらせ日帰り旅行 その1
・わたらせ渓谷鉄道大間々駅と高津戸峡 秋のわたらせ日帰り旅行 その2
・わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車にはトロッコ弁当がよく似あう 秋のわたらせ日帰り旅行 その3
・若干の紅葉の中、渡良瀬川沿いを走るトロッコわたらせ渓谷号 秋のわたらせ日帰り旅行 その4
・わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車から見える産業遺産 秋のわたらせ日帰り旅行 その5
・昔懐かし木造駅舎が残るわたらせ渓谷鉄道足尾駅 秋のわたらせ日帰り旅行 その6
・間藤駅で足尾銅山の負の遺産を見る 秋のわたらせ日帰り旅行 その7
・木製ラッチの残るわたらせ渓谷鉄道通洞駅 秋のわたらせ日帰り旅行 その8
・足尾銅山観光で足尾の歴史を学ぶ 秋のわたらせ日帰り旅行 その9(シリーズファイナル)←今ここ
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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