わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車から見える産業遺産 秋のわたらせ日帰り旅行 その5

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11:14に大間々駅を出発したわたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車はぐんぐん山を上っていきます。
渡良瀬川沿いの森は若干色づいてはいましたが、紅葉の見頃にはまだ程遠い感じでした(10月28日現在)。
車内放送では例年11月中旬が見頃だと言っていたので、2週間ほど早かったのかもしれません。
11:57、神戸駅着。

この神戸駅には古い木造駅舎がそのまま残っています。
わたらせ渓谷鉄道には上神梅駅という登録有形文化財となっている駅舎もあり、木造駅舎ファンにはたまらな路線です。
この神戸駅にはかつて東武鉄道で走っていた車両を再利用したレストラン清流がありますので、たくさんの乗客が降りて行きました。
大間々までバスで来て、トロッコ列車に乗り神戸に来て昼食、そしてまたバスに乗るというツアーがあるのかもしれません。

次の沢入駅を出ると全長5242mの草木トンネルに入ります。
この中はトロッコに乗っていると風と音がものすごいことになるので、できれば客車に避難することをお勧めします。
トンネルに入る前にお弁当を食べていると、食べ物がトロッコ内を舞い踊るという悲惨なことになりかねないので注意が必要です。

草木トンネルを出ると切通しを抜けます。

ここを超えると、トンネルに入る前は右側に見えていた渡良瀬川が左側になります。

乗客が減る神戸駅で左側に席を移動しておくといいと思いますよ。
トンネルを超えたら紅葉がかなり進んでいました。
渡良瀬川の白い岩も一つ一つが細かいものになって、より渓谷感が増してきます。

ここまでの車窓の見どころは自然でしたが、次の通洞駅直前には人工物が見どころになります。
わたらせ渓谷鉄道の前身である国鉄足尾線では足尾鉱山からの鉱物を運搬する貨物輸送が盛んでした。
通洞駅がその鉱山の入り口となっていたのです。
車窓左側に鉱山で働いていた人々の住宅群が現れます(現在も住んでいます)。

ここを過ぎると古河鉱業の旧選鉱場が見えてきます。

毎度のことながら、ここは見るたびに圧倒されます。
ちなみにここは現在でも稼働中です。
この巨大な産業遺産から人類の負の歴史を思い知らされ、このわたらせ渓谷鉄道はきれいな景色だけでないということを実感できますよ。

12:50、足尾駅着。
トロッコ列車の旅もここが終着駅。
今回残念だったのは、大間々駅でもこの足尾駅でもトロッコを牽引するディーゼル機関車、DE10を撮影できなかったことです。
逆光だったし、そもそも撮影するスペースもなかったし。
撮影は次回の課題になりました。

次回は足尾駅の周辺散策になります。

秋のわたらせ日帰り旅行まとめ
群馬県民の日にわたらせ渓谷鉄道を乗りつぶす 秋のわたらせ日帰り旅行 その1
わたらせ渓谷鉄道大間々駅と高津戸峡 秋のわたらせ日帰り旅行 その2
わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車にはトロッコ弁当がよく似あう 秋のわたらせ日帰り旅行 その3
若干の紅葉の中、渡良瀬川沿いを走るトロッコわたらせ渓谷号 秋のわたらせ日帰り旅行 その4
わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車から見える産業遺産 秋のわたらせ日帰り旅行 その5←今ここ
昔懐かし木造駅舎が残るわたらせ渓谷鉄道足尾駅 秋のわたらせ日帰り旅行 その6
間藤駅で足尾銅山の負の遺産を見る 秋のわたらせ日帰り旅行 その7
木製ラッチの残るわたらせ渓谷鉄道通洞駅 秋のわたらせ日帰り旅行 その8
足尾銅山観光で足尾の歴史を学ぶ 秋のわたらせ日帰り旅行 その9(シリーズファイナル)

写真はNikon D40xNikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。

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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。
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