江ノ電全駅制覇の旅の最終レポートは極楽寺駅です。
極楽寺駅は1面1線の小さな駅です。
ホームだけを見るとこれと言った特徴のない地味な駅に見えますが、この極楽寺駅は駅舎が素晴らしいのです。
木造平屋の小さな駅舎で、駅の向こうには森が見えます。
江ノ電というと海のイメージが強い路線ですが、この極楽寺は完全に山の中のような雰囲気が漂います。
窓口ももちろん木製で、今が平成の時代であるということを忘れさせてくれるようです。
駅前通りにも古い商店や工場があり、駅だけなく周囲もレトロな雰囲気に包まれていました。
駅の目の前に小さな水路があるのですが、その水路のトンネルとなっている部分の出口がレンガ組みになっているのも味があります。
極楽寺駅から長谷駅方面にちょっと歩くと江ノ電唯一のトンネルがあり、線路の上を通っている道からそこを眺めることができました。
やっぱり坑門はレンガ造りでした。
ところで、なぜこの極楽寺駅を全駅制覇のゴールに持ってきたのかと言いますと、この駅が江ノ電の中で一番好きな駅だからです。
近くにこれと言った観光地はないけれども、山の中にひっそりと佇む木造駅舎に惹かれてついつい江ノ電に乗りに来た時は訪れてしまいます。
時間の流れを感じさせない雰囲気が大好きなで、だからこそゴール地点は極楽寺駅にしようと最初から決めていました。
それを計画通りに達成できたということも嬉しい限りです。
江ノ電はたったの15駅しかないので全駅制覇は簡単にできるだろうと思っていたのですが、意外に大変でした。
ただ乗ったり降りたりしてひと駅ずつクリアするのは簡単でしょうが、駅舎や周辺を撮影しながらだと思いのほか時間がかかるし、車内は結構混雑していて座れないのでほとんど立ちっぱなしで肉体的疲労が蓄積もされていきました。
ヘロヘロの体で極楽寺駅から江ノ島駅と行き、小田急で帰京しようとしていた途中、七里ヶ浜駅手前で夕焼け空の中に富士山が見えて慌てて撮影したのが七里ヶ浜駅の回で紹介した写真です。
最後の最後で美しい風景を見ることができてこれまでの疲れが一気に吹き飛んでしまった程です。
以上が藤沢と鎌倉間を10kmで結ぶ江ノ電の全15駅の紹介でした。
また機会があったら別の路線の全駅制覇をやってみたいと思います。
江ノ電全駅制覇の旅まとめ
・小さな雀がお出迎えしてくれる江ノ島駅 江ノ電全駅制覇の旅 その1
・目の前が海!の鎌倉高校前駅 江ノ電全駅制覇の旅 その2
・路面区間と専用軌道の境目の腰越駅 江ノ電全駅制覇の旅 その3
・タヌキに会える(かもしれない)!稲村ヶ崎駅 江ノ電全駅制覇の旅 その4
・民家が密集した下町らしい雰囲気がある和田塚駅 江ノ電全駅制覇の旅 その5
・江ノ電の始発駅であり終着駅でもある鎌倉駅と藤沢駅 江ノ電全駅制覇の旅 その6
・住宅街の中のひっそりとした柳小路駅と石上駅 江ノ電全駅制覇の旅 その7
・鵠沼駅と湘南海岸公園駅 江ノ電全駅制覇の旅 その8
・たい焼きと鎌倉文学館の由比ヶ浜駅 江ノ電全駅制覇の旅 その9
・海岸で美しい富士山が見える七里ヶ浜駅 江ノ電全駅制覇の旅 その10
・鎌倉の大仏や長谷観音が近くにある長谷駅 江ノ電全駅制覇の旅 その11
・山の中にひっそり佇む極楽寺駅 江ノ電全駅制覇の旅 その12(最終回)←今ここ
写真はNikon D40x+Nikon AF-S DX NIKKOR 18-105mm F3.5-5.6G ED VR AFSDX18105GEDVRで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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