栃木県の塩原温泉にあるすごい旅館に宿泊してきました。
この建物の存在感に完全に圧倒されました。
ここは明賀屋という宿の太古館という建物です。
明賀屋には本館、光風館、太古館と3つの建物があり、全てが渡り廊下で繋がっています。
一番スタンダードなのはやはり本館への宿泊なのでしょうが、今回はあえて古い太古館に泊まることにしました。
その理由は、この建物の名前である太古館の命名者にあります。
大正時代に徳富蘇峰がこの建物に宿泊して、「静かなること太古の如し」と感じたことからここを「太古館」と命名したそうです。
→塩原温泉 明賀屋本館 太古館
僕の名前は徳富政樹です。
ご先祖様の徳富蘇峰が命名したのならば宿泊しない訳にはいきませんよね。
ごめんなさい、嘘です。
徳富蘇峰はご先祖様ではありません。
ずっと遡っていけばもしかしたら繋がることもあるかもしれませんが、僕が知る限りでは無関係の方です。
でも同じ名字という親近感はありますので、やっぱり太古館には行くべきでしょう。
というわけで、太古感の外観から見ていきましょう。
見てください、このエントランス。
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ここに高級車で乗り付けて、運転士がドアを開けてくれて立派な紳士が中から出てくるなんて妄想をしてしまいます。
建物を横から見てみると、こんな曲線の窓もあります。
正面から見てもやっぱり曲線部分はあります。
外から見ているだけでわくわくしてきてしまいます。
内部を見てみましょう。
メインエントランスの中はこのようになっています。
残念ながらこのエントランスはお客さん用には現在は使われていないようで、物置になっていました。
1階部分は厨房と会議室になっていたので、2階に行きます。
こんな階段を上っていきますよ。
2階の廊下です。
右側にはずらりと襖が並んでいて、そこが大宴会場です。
僕もここで食事をしてきました。
この2階の廊下の階段の前にはこのような大きな鏡がありました。
文字が右から書かれていますよね。
実用百貨松坂屋だそうです。
東京、静岡、名古屋、大阪という文字も見えました。
この鏡の前には現在は使われていないたばこの自動販売機が放置されています。
3階に行きましょう。
3階から2階を見下ろしたところです。
いたるところが凝った造りなっています。
階段は2つあって、もう一方にはこんな窓が横にあります。
このカーテンの高級そうなこと。
窓の鍵をよく見るとこんな古いタイプのものでした。
窓の持ち手もこれです。
廊下はレッドカーペットですよ。
太古館の客室はこのフロアにのみあります。
3階の廊下からは別棟となっているトイレ棟が見えます。
この渡り廊下部分には洗面所がありました。
このトイレ棟ですが、女子トイレは使用禁止になっていて、男子トイレは特に何も書かれていなかったので使えるのかもしれません(部屋にトイレがあったので使いはしませんでした)。
それでは太古館の部屋に入ってみましょう。
今回用意された部屋はこちらです。
無茶苦茶広い和室です。
床の間には掛け軸やお皿が飾ってあって、こんなところに泊まっていいのか気が引けてしまうくらいです。
反対側には書が掲げられています。
このメインの部屋から障子を隔てた向こうに椅子とテーブルもありました。
左側に窓があって、そこからの眺めがこちらです。
これまたレトロな建物が眼下にあります。
こちらはお隣の柏屋旅館です。
残念ながらこの建物自体は現在は使われていないようで、さらにこの隣りにある新館が使われているそうです。
こんなにレトロで立派な太古館ですが、この日の宿泊は何と僕らのみ。
この大きな建物の1室しか宿泊客がいないという大変贅沢な状況になりました。
VIP気分で太古館を満喫させてもらえるということですよね。
現代的できれいなホテルに宿泊するのもいいけど、太古館のようなレトロなところもたまにはいいですよね。
いや、むしろ宿泊するべきです。
興味がある方はぜひ宿泊してみてください。
ただ、この太古館への宿泊は公式ホームページからのみ受けつているようです。
→塩原温泉 明賀屋本館 公式ホームページ | 栃木県 首都圏から約2時間半の秘湯
本館についてはこちらから。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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