冬の青春18きっぷで豪雪地帯を走る只見線に乗るために朝早く上野を出発し、高崎線、上越線と乗り継いで、水上発長岡行きの普通列車に乗り込んだところ、同じボックス席に座ったおじさんに話しかけられてこの日は一緒に行動することとなりました。
まさかここで二人旅になるなんて予想すらしておらず、しかも一緒に旅する人は僕から見たら父親くらいの年齢の人で明らかに60歳以上の方という不思議な同行者です。
傍から見たらきっと親子のように見えたことでしょう。
ちなみに僕は日帰りの旅でしたが、このおじさんは10日間の鈍行列車の旅の初日でした。
そんなに長い期間気ままに旅ができるのはものすごくうらやましいものです。
さてさて、水上を出てしばらくすると群馬県と新潟県の県境を通る長い長いトンネルになります。
このトンネルを抜けると猛吹雪の新潟県になるはずなのですが、なぜかこの日は晴天。
川端康成の「雪国」の出だしのような気分を味わいたかったのですが、爽やかな天気でした。
でも雪はさすがにたくさんあって、それだけでも新潟県に入ったという感覚はとても強いものになりました。
新潟県に入ってからの最初の駅は土樽駅。
普段は無人駅なのですが、係りの人が雪下ろしをしていました。
空が青いのもわかると思います。
つい数週間前に僕がこの駅を訪れた時とはまるで雰囲気が違いましたよ。
→猛吹雪の上越線土樽駅から東京へと帰還 冬の青春18きっぷの旅 その7(とくとみぶろぐ)
こんな景色を見ながらおじさんとの会話がはずんだわけですが、一体どんなことを話たかと言うと、
・これまでの旅行体験談
・18きっぷの活用方法
・趣味について
などなどです。
親子ほどの年の差はあるものの、旅という共通の話題があるから話は尽きません。
小出着11:11。
水上を出てから約1時間20分があっという間でした。
小出から今日の最大の目的である只見線に乗るのですが、発車時間は13:17と2時間以上あります。
とりあえず小出の町を散策し、お昼ご飯を食べることにしました。
実は車内で最近僕が井戸の写真を撮ることにはまっているということを話したのですが、おじさんはこれにやたらと感心してくれて、小出の町でも井戸を探そうと言ってくれました。
僕が井戸を探す時は散歩の途中で偶然見つけるというパターンが多いけれども、おじさんがとった井戸探しの方法は僕の引き出しにはないものでした。
それは、聞き込み。
町行く人に声をかけて、ここらへんに井戸がないか聞いてまわったのです。
しかもごくごく自然に町の人に声をかけて話をする坑道は見ていて気持ちがいいものでした。
そんな風にあちこち聞き込みをしてまわったけれど、残念ながらこの日の井戸の収穫はなし。
駅前に戻って食堂に入り、肉丼を注文。
寒い中歩き回ったので、この温かさはたまらなく美味しかったですよ。
そうそう、小出の町中には食べるところは見当たらなかったので、食事をするなら駅前がいいかもです。
食事が終わった後はいよいよ只見線への乗車になります。
その話はまた次回。
冬の青春18きっぷ「只見線の旅」まとめ
・大雪を見るために只見線に乗りに行く途中見知らぬおじさんと知り合う 冬の青春18きっぷの旅 その18
・土樽駅の雪下ろしと上越線小出駅周辺散策 冬の青春18きっぷの旅 その19←今ここ
・キハ40のボックスシートに座り、いよいよ憧れの只見線の発車時間に 冬の青春18きっぷの旅 その20
・真冬の只見線、小出ー会津川口間乗車記 冬の青春18きっぷの旅 その21
・真冬の只見線、会津川口駅でのタブレット交換 冬の青春18きっぷの旅 その22
写真はNikon D40xで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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