夏もそろそろ終わりに近づいた8月26日の夜、僕は新宿駅へとやって来ました。
そう、新宿の夜と言って誰もが思い浮かべるのがこの列車に乗車するためです。
新宿発新潟行きの快速ムーンライトえちごです。
この列車から夏の青春18きっぷの旅がスタートします。
今回の目的は磐越西線に乗ることと、かつて喜多方から熱塩までの区間を走っていた日中線の廃線跡をたどることにあります。
この日中線はどのような路線だったのかということは後日紹介しますが、様々な資料を見る限りかなり魅力的な路線だったことは間違いありません。
観光地を巡る旅でなくちょっとセンチメンタルな旅になるかもしれません。
23:10、新宿駅を国鉄色の特急型車両が定刻通り出発しました。
かつては特急用として活躍していたこの車両も今では快速列車として使われているのがちょっと寂しい感じもします。
このムーンライトえちごは高崎駅で上野発金沢行きの急行能登と待ち合わせを行います。
能登はボンネットタイプの特急型車両なので、えちごと能登が同じホームに並ぶという奇跡的光景を見ることができるという一大イベントなのです。
でもその時刻は深夜1時過ぎということで、朝型人間の僕にとってはものすごくつらい時間帯なのです。
従ってえちごが発車したらすぐにコンタクトレンズをはずして寝る準備に入りました。
「寝る」と言ってもムーンライトえちごは寝台列車ではなく普通のリクライニングの座席車です。
ゆっくりと眠ることはできませんが、いつのまにか眠りに落ちていました。
高崎駅に停車した時に目が覚めてしまったので、薄れゆく意識の中能登の姿を確認しました。
撮影に行こうという気力が出てこない程睡魔の方が圧倒的強さをもっていたので、そのまままた睡眠。。。
4:36新津駅着。
えちごは新潟まで行きますが、僕はここで下車。
駅前のデイリーヤマザキで朝ごはんを買い、駅構内の待合室で食べました。
デイリーヤマザキは24時間営業だったので食糧調達できました。
しばらく側線に留置されているSLばんえつ物語号の客車を眺めたりしているうちに、磐越西線の始発列車が入線してきました。
キハ48+キハ47の2両編成です。
僕は先頭側のキハ48に乗車。
この車両はデッキ付きの2扉車で客室内は車端部を除きボックスシートがずらりと並んでいます。
ローカル線はやっぱりこれじゃないとね。
もちろん窓も開きますよ。
サボも付いているし、旅情がかきたてられます。
6:06新津発。
朝一ということもあって誰もいないボックスもあるくらいの空き具合でした。
車窓から見える景色も新潟らしい田園風景が続きのんびりした雰囲気です。
しかし、徐々に平野部から山岳地帯に入っていくとこの景色ががらっと変わってくるのです。
その話はまた次回。
磐越西線と日中線廃線跡巡りまとめ
・ムーンライトえちごから磐越西線へ 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その1←今ここ
・「森と水とロマンの鉄道」磐越西線の車窓を満喫する 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その2
・日中線廃線跡のサイクリングロードでSLのC11と出会う 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その3
・青い空と緑に包まれ爽やかな日中線廃線跡サイクリング 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その4
・日中線記念館として保存されている日中線の終着駅、熱塩駅 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その5
・日中線熱塩駅のキ100とオハフ61 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その6
・再び磐越西線に乗車して喜多方駅から磐梯熱海駅へ 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その7
・磐越西線磐梯熱海駅前にある足湯でのんびりする 夏の青春18きっぷの旅第4弾 その8(シリーズファイナル)
写真はNikon D40xで撮影したものです。
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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