夏の青春18きっぷを使って茨城県の石岡駅まで行ってきました。下調べを全くせずに駅周辺を散策してみたら意外なほどにたくさんの古い建物が残っていたのですよ。そんな中でも江戸時代に建てられた丁子屋の建物があまりにみごとで、しかも今はその中にカフェもあるのです。現在はまち蔵藍、喫茶室 藍として営業しています。今回は石岡にあるそんな丁子屋の建物を紹介します。
登録文化財もある石岡の町
石岡には登録文化財となっている建物が11もあります。ごく狭い地域にあるので、ちょっとした散策で全てを見て回ることができます。昭和初期の看板建築が多く、そのデザイン性には思わず見入っちゃいますよ。
11の登録文化財についての詳細はこちらからどうぞ。
→茨城県石岡で11の登録文化財を眺めながら散歩しよう!みごとな看板建築がたくさん残っていますよ
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江戸時代からの建物である丁子屋
今回訪れた丁子屋も登録文化財のひとつです。江戸時代末期の建物だそうで、いかにも商家の佇まいがあります。
丁稚さんがお店の前を掃き掃除しているシーンを思わずイメージしてしまいました。
現在は「まち蔵藍」
この丁子屋は現在ではまち蔵藍として営業しています。お店の中に入ってみましょう。駄菓子も売っていますね。
地域の名産品の販売もされています。
丁子屋ということで、糸や布を扱っていたのですね。
ここでの商いの様子も容易にイメージできます。
明治と昭和の時代の商い道具の展示もされています。
お店の方に言うと中身も見せてくれますよ。
丁寧な字でわかりやすく書かれているのが印象的でした。
カフェの「喫茶室 藍」もあり
まち蔵藍の正面入口の横に小さな門があります。ここが喫茶室 藍の入り口です。
かつては住居側の入り口だったのしょうね。玄関を入るとまるでタイムスリップしたかのようですよ。
靴を脱いで上がらせていただきましょう。カフェスペースがこちらです。
小さなちゃぶ台が3つ出ていました。いいですねえ、この雰囲気。
メニューはシンプル
メニューはいたってシンプルで、種類は少ないです。僕は抹茶を注文してみました。
抹茶をいただきました
しばらくして出てきたのがこちら。
お菓子は塩羊羹がついてきます。
こういう和の空間でいただく抹茶は非日常性を感じさせてくれます。
中庭を眺めたり、棚の上に置かれている石岡に関する本を読んだりしながらゆったりとした時を過ごしてきました。
2階も見学可能
この丁子屋だった建物は2階部分の見学も可能です。喫茶室 藍に入るとまずは2階を見ることができることを案内されますので、注文した飲み物が出てくる間に見て回るといいでしょう。狭くて急な階段で2階に上がります。
2階部分には二間ありました。こちらの天井が低くて、狭くて暗い方は使用人の部屋かな。
廊下を挟んだ反対側には天井が高くて広い部屋になっています。
この部屋は中央にふすまがあって、二間に分けて使っていたのかも。
中庭を見下ろすことができるのもいいですよ。
中庭には井戸ポンプもあり
2階から中庭を見下ろした時に最初に目に入ってきたのは井戸ポンプでした。というわけで速攻中庭に移動します。今は現役ではないけれども、こうやってポンプが残っているのは井戸ポンプマニアとしてはすごく嬉しいです。
しかし、この井戸ポンプにはものすごく違和感があるのですよ。
写真だと比較対象がないのでよくわからないかもしれませんが、実は通常のサイズよりもでかいのです。1.5倍くらい大きいように感じましたね。
大きさ、重みというわけではなく経年劣化という要素もあるでしょうが、ポンプが固定された木材が湾曲していました。
この井戸ポンプは抜きにしても中庭からの主屋の眺めは最高ですのでぜひ見ていただきたいですね。
まとめ
茨城県石岡市で古い建物巡りをしてきました。11お登録文化財があり、そのひとつが江戸時代に建てられたかつて丁子屋だった建物です。その中にはカフェの喫茶室 藍も入っていて内部の見学も可能です。石岡散策の際にはぜひ立ち寄りたい場所ですよ。
まち蔵藍、喫茶室 藍
茨城県石岡市国府3丁目5-6
0299-23-8723
10:30-17:30
定休日 木曜日
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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