10月4日。
最近暗渠という言葉を耳にすることが多くなりました。
かつて川があったところに蓋をしてしまって、道路などになっている場所です。
目には見えなくなってしまっているので、そこが川であるということに気が付かずに歩いていることがあります。
そんな暗渠に注目したフォトウォークがぎゃらりーKnulp主催で開催されました。
案内人は僕です。
今回選んだ暗渠は藍染川です。
ぎゃらりーKnulpがあるよみせ通り商店街がまさに藍染川の暗渠上にあるのですよ。
今から約90年前に藍染川は暗渠化されました。
かなり昔の話なので、どこまで川の痕跡が見つかるかわかりませんが、目を皿のようにして痕跡探しをしてみます。
これから数回に分けまして藍染川フォトウォークの模様をレポートしていきます。
まず最初に集合写真から。
今回の参加者は8人です。
Nikon、Canon、オリンパス、SIGMA、SONYなど色々なカメラが並んでいます。
これだけたくさんのカメラが一堂に会するのを見るだけでも楽しいです。
それでは歩き始めることにしましょう。
スタート地点は巣鴨駅です。
ここから藍染川の源流に移動します。
その前に、今回のフォトウォークで歩いた行程を最初に見ておきましょうかね。
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巣鴨駅からスタートして、ゴール地点が上野の不忍池です。
途中藍染川の本流からはずれて支流上を歩いたりしています。
今回は「藍染川」という名称をタイトルに使っていますが、流れている地域によってその名称が異なっていたようです。
谷戸川、谷田川などの名前があったそうですよ。
全ての名称をタイトルに入れるとややこしいので、「藍染川フォトウォーク」としています。
巣鴨駅を出て北へ歩いて行くと中央卸売場豊島市場があります。
その裏手の染井霊園との間くらいに藍染川の源流である長池があったようです(諸説あるようですが、今回はここを真のスタート地点にしました)。
道が下って行き、しばらく行くと上りになるのがわかるのではないでしょうか。
何となくそれっぽい雰囲気があります。
このような段差もあるので、いかにもって感じですよね。
ここから本格的な暗渠歩きが始まります。
細い道が微妙なカーブを描きます。
右手が染井霊園で、高台になっているのがわかると思います。
この高台に沿って川が流れます。
しばらく進むと、正面に丁字路が見えてきました。
微妙に地面が盛り上がっているのがわかるでしょうか。
実はここにはかつて橋があったようです。
こんな石柱がありました。
右の面には不染橋、左の面には大正五年冬成という文字が見えました。
この左手には慈眼寺というお寺があり、そこと染井霊園を結ぶ橋がこの不染橋だったのですね。
こんな痕跡も残っているものなのですね。
先を進みましょう。
ここからは民家などがある横を暗渠があります。
味があるトタンがあったり、古い木造家屋があったりで、一昔前にタイムスリップしたかのような感があります。
これは川があった当時の石組みかなあ?
地形に沿って歩いて行くと、完全に住宅街の中に入っていきます。
右側がちょっと高くになっているのがわかりますよね。
この通りにも古い建物は結構残っているので、つい撮影したくなります。
おそらくこの道が川の流れだったようなのですが、ここは歩かずに別の方向へと進むことにします。
川の流れは一本だったのではなく、途中色々と別れていたようです。
向かった先はこの商店街です。
暗渠と言うと、住宅街の細くて暗い道というイメージがありますが、ここは賑やかな通りなのですよ。
次回はこの商店街を紹介します。
続く。
藍染川フォトウォーク
・染井霊園脇にあったと思われる長池から約90年前に暗渠となった藍染川上を歩いてみる 『藍染川フォトウォーク』 その1←今ここ
・暗渠の近くにはネコがいる!染井銀座・霜降銀座商店街を歩いてみた 『藍染川フォトウォーク』 その2
・現在も地下を流れる谷田川の流れを谷田川通りの工事現場で確認できた! 『藍染川フォトウォーク』 その3
・よみせ通り、へびみちなどがある台東区と文京区の境にあった藍染川を歩いてゴール地点の不忍池へ! 『藍染川フォトウォーク』 その4(最終回)
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この記事の筆者は徳富政樹(とくとみ)です。ブロガー、街歩き案内人、なんちゃってフォトグラファー。日本全国を旅しながら写真撮影をしています。マニアックな場所や美味しいもの、鉄道、井戸ポンプ、ネコが好きです。トップページ | 旅の全記録 | フォトウォーク | 登山の全記録
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